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共感すること、事業地への思い

2020.12.26   スタッフの声ラオス東京事務所より

皆さんこんにちは。

東京事務所、事業サポート課の谷島です。

あと数日で新年となりますが、今年の年末年始は、遠方のご家族や大切な方々に会うことができない、または何とか会えていても、これまでとは異なる状況でお過ごしの方が多いのではないでしょうか。

今なお猛威をふるい続ける新型コロナウイルスによるパンデミックにより様々な困難や苦しみにある方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、私たちの毎日の生活を支える物流、流通、交通機関などに従事されている皆さま、そして昼夜、医療現場を支えてくださっている医療従事者の皆さまに、心からの敬意と感謝の気持をお伝えしたいと思います。

東京事務所の一員として海外事業を担当する私にとっても、一年に1回程度の現地への出張は、現場を訪問し、活動の参加者や現地スタッフに直接会って、現地の状況を肌で感じることができるとても貴重な機会でしたが、今年は人の移動が大幅に制限されることになったため、そのチャンスがありませんでした。

遠く離れた場所から、また自分自身の身の周りでも不安な状況が続くなかで、これまで以上に海外の事業地の状況を思い出し、想像することを心がけながら、日々の業務に向き合いたいと思っています。

コロナ禍以前、私が担当しているラオスの農村部の学校を訪問した時、小さいきょうだいの世話のため、学校の授業に出席できない子どもがいるのを見かけました。この子は通常は出席しているそうですが、ちょうど農繁期のため、両親が遠方の農地での農作業に忙しく、年下のきょうだいの世話が出来ないので、この子が代わりに面倒を見ているとのことでした。

この子は皆が登校してきたときから授業が終わるまでずっと学校にいて、授業中は教室の外から中の様子をじっと伺っていました。

ポントン郡小学校2 ポントン郡小学校1

この子のことは強く印象に残っており、その後、こうした子どもたちやその家族はどうしているかと、考えずにはいられません。

 

昔、私が小学校を卒業した時、担任の先生が直筆の詩を記念に贈って下さいました。

IMG_20201224_141811752-r
足裏の美
尊いのは/頭ではなく/手でなく/足裏である
一生人に知られず/黙々として/その努めを果してゆく

かなり古い色紙ですが、これを受け取った時のことはよく憶えています。
当時の私には、この詩の意味が全く理解できませんでした。
後に、坂村真民という詩人の随筆の一節であることを知りました。
(原文では、「一生人に知られず」の後に「一生きたない処と接し」と続くのですが、この節は先生が敢えて入れなかったのかも知れません)

足の裏のように、目立たずに人に知られずとも、黙々と与えられた仕事に真摯に取り組むことが、社会の一隅を照らす力になるのだから、この姿勢を見習うように、という先生の教えであったのだと思います。

今、子どもの頃に、小学校の担任の先生からもらった言葉に今の自分の立場を重ね合わせながら、日々、現場の事業の後方支援に携わりたいと思っています。

海外の事業地では、今も学校が閉鎖されている地域もあり、先が見えない状況が続いています。そうした困難な状況にある人々への思いを保ちつつ、教育が受けられない子どもたちが少しでも減るよう、また、私自身がそうであったように、一人でも多くの子どもたちが、それぞれの人生を導いてくれるような教育者と出会えるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
2021年が皆さまにとって良い年になりますよう、祈念しています。

事業サポート課 谷島

 

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