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オンライン居場所の工夫

2021.4.25   東京事務所より

みなさん、こんにちは!

これまで国内事業では、豊島区にある認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークと協働でオンライン居場所を実施してきました。本来は対面での居場所づくりを目指していたのですが、コロナの影響でオンラインでの居場所づくりとなり、立ち上げにあたっては様々な試行錯誤をしてきました。

今日はこれまでを振り返って、どんなことに試行錯誤してきたか、これからどんな居場所づくりを目指したいのかについて、運営スタッフ「WAKUWAKU×ルーツ」の想いとともに書こうと思います。

元々この居場所は、弊会担当者と豊島子どもWAKUWAKUネットワークの学習支援教室で、外国にルーツをもつ子どもたちや日本の子どもたちの学習支援や日本語学習支援のボランティアをしていた大学生たちが、コロナ禍において対面での居場所づくりが難しくなり、何かできないかということで始まったものです。(参考記事:https://note.com/cross_routes/n/n10064cc72962)

始まったのはちょうど1年ほど前、新型コロナウイルス感染症の影響が急速に拡大し、学校の休校措置等が取られた時期でした。少しでも子どもたちのストレス緩和や、日本語が難しくなかなか言語化できない部分をもっている子どもたちの表現できる場になればいいのではないかとオンライン居場所を始めました。

オンライン居場所の紹介

オンラインでは、画面をオフにして参加する子どもたちもいるため、子どもたちの様子を具体的に把握することが難しく、当初はその日の活動内容をどこまで理解しているのか、活動を進めていくスピードはこれで良いのかに難しさを感じていました。また、日本語や参加者の子どもたちが理解できる言語をどのようにわかりやすく伝えていくかに課題がありました。

そのような中で、WAKUWAKU×ルーツスタッフが、日本語学習者である子どもたちに、どうすれば伝わりやすいかを考え、イラストを使ったわかりやすい活動スライドの作成、やさしい日本語の活用、難しい漢字のふりがな表記、資料の多言語化などの工夫を実施してくれました。

そして、通訳スタッフが常時活動に参加してくれるようになり、さらに様々な工夫ができるようになりました。例えば、Zoomのチャット機能を活用した文字による翻訳、これにより、視覚的にも子どもたちは活動内容を理解できるようになりました。また、子どもたちも、通訳スタッフがいることで、母語で自由に自分の意見を伝えたり書いたりできるようになりました!今では通訳スタッフは子どもたちと深い関係性を築き、スタッフと居場所の活動をつないでくれる大切な存在となっています。

アクアリウムをつうくろう

もう一つ工夫した点は、子どもたちが参加しやすい活動内容についてです。
当初はスタッフがテーマを決め(「日本の学校や社会での経験」、「ジェンダーなどの社会問題」etc…)、考える素材をスライドで用意して子どもたちとグループで話し合うというスタイルでしたが、子どもたちからなかなか活発な意見が出てきませんでした。そこで、子どもたちが参加しやすい活動内容は何かを考え、アイスブレイク、ゲーム感覚で取り組めるクイズ、ミニコーナーなどを取り入れてきました。

クイズを取り入れることで子どもたちは、クイズに答える感覚で自然と自分の言いたいことや考えを表現できるようになってきました。また、ミニコーナーは、活動の合間に15分程度、スタッフの出身国の文化や料理紹介など、ちょっとした小話を挟む感覚で自由にやりたいことをやり、よいリフレッシュになっています。このように、多様な活動を取り入れたことで、子どもたちも楽しんで過ごせるようになりました。

中華料理コーナー

このような試行錯誤を通して、遊びやクイズ、ゲームがいかに子どもたちのコミュニケーションに大切なツールになっているか気付かされました。遊びを通して子どもたちは、信頼関係を築き、安心できる関係性の中で本音や不安をポロリと出せることもあると感じています。

この経験を活かし、子どもたちが、オンラインで楽しい、面白いと感じれる居場所とはどのような状態なのかを今後も模索し、子どもたちが主体的に取り組める活動内容(子どもたちが自由に発言できる仕掛けづくり)の工夫に取り組んでいきたいと考えています。

地球市民事業課 加藤

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。