シャンティブログ

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現地より緊急レポート~アフガニスタン~

2021.6.10   アフガニスタン

アッサラーム・ アレイコム! (あなたに平安がありますように)

先月、首都カブール西部の女子校での爆発で多くの女子学生が犠牲となりました。日本でもニュースで取り上げられ、世界中が深い悲しみに包まれたことと思います。犠牲になられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。

また、5月のラマダン(1ヵ月の断食)明けのイード祝祭日3日間のみ、タリバンとアフガニスタン政府の合意で停戦がなされましたが、その後も9月11日の米軍の撤退期限に向けて治安が悪化しており、治安はここ20年間で最悪の状況と言われています。シャンティの活動地のカブール、ナンガハル、ラグマン、クナール県でもその影響を受け、治安に警戒しながらの活動となっています。

さらに、インド変異ウイルスの感染拡大が、インド隣国のアフガニスタンでも猛威を奮っています。感染者が爆発的に増えており、5月末より全国34県中16県にて、昨年9月以来の学校の休校措置が取られています。シャンティが運営するナンガハル県の子ども図書館も、管轄省庁の指導により、6月より休館しています。

感染拡大の影響により、国民の約9割が1日2USD以下で生活、国民の約5割が人道支援を必要としていると言われており、救命のための早急な人道支援が求められています。

シャンティでも先月、食糧・衛生備品の配布と感染予防の啓発を行いました。その時にスタッフが受益者の方のおうちを訪問し、聞き取り調査を行いました。今日はその受益者の声を紹介します。

配布された食糧を受取ったZahid

ザヒッド

『私たちの生活の糧は農業と畜産で、小さな家に10人の家族で暮らしていました。生活は質素でしたが、のんびりとした穏やかなものでした。

しかしISISと呼ばれる冷酷な集団が出現し、村で短期間に多くの残虐行為が行われ、戦闘の激しさは日に日に増していきました。我が家も例外ではありませんでした。ある日、父が朝から農作業をしていると、突然村人を肩に載せた葬列が中庭に入ってきて、父が殺されました。一刻の猶予もありませんでした。すぐには思い出せず語ることのできない瞬間でした。

戦闘の激化により村での生活が困難となり、先祖代々の村を離れて別の地区に移住せざるを得ませんでした。ホームレスになった私たちは、貧しいながらもシェルターを見つけて生活をしています。私は手押し車を使って人々の荷物を運び、1日100アフガニ(日本円で約140円)を稼いでいます。

勉強が大好きで、唯一の夢は本をもって、もう一度学校に通うことですが、経済的な理由で学校に通うことができませんでした。

しかし、シャンティの食糧支援によって、あと3ヵ月は働かなくてよくなりました。手押し車を担いで市場に行く代わりに、3ヵ月は学校に行けるようになりました。』

Zahid's home

写真:ザヒッドが現在住む場所

これは、クナール県の国内避難民や寡婦、貧困家庭に食糧援助を行うための家庭訪問での聞き取り調査で聞いた声です。調査中、ザヒッドの母親は目に涙を浮かべながらスタッフに、

『この1年間、私たちは苦しい生活を強いられてきました。援助という名目で多くの人が私たちの村を訪れましたが、誰も私たちを助けてはくれませんでした。』と話しました。

また、援助を受取った後、彼女はこう話しました。

『米、小麦粉、食用油、砂糖、お茶、豆類、石鹸など、これだけの品々を援助して頂くほど貧しかったとは信じられません。ザヒッドが学校に行き続けられるように、私も働けるようになりたいです。』

Zahid’s family receiving the COVID-19 awareness materials

写真:食糧と同時に啓発パンフレットを受取るザヒッド家族

シャンティでは引き続き、緊急支援を必要とする人に支援を届けていきます。

「新型コロナウイルス」緊急支援事業への寄付を受け付けています。
アフガニスタンへのご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

緊急救援支援事業へのご協力のお願い

アフガニスタン事務所調整員
真屋友希

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。