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ミャンマーの今

2021.6.12   ミャンマー国境

2月1日のクーデター以降、少なくとも800人を超える人が殺害され、約4,400人が依然拘束されていると報告されています。大規模なデモはほぼ見られなくなりましたが、誰かが毎日亡くなっていることを聞くと、実際はこれ以上の数字になっているのではないかと思います。また定期的な通院、診療を受けられていない状況下で、命を落とすケースもあり、こうした間接的要因により亡くなった人の数も含めると、実際の数字把握は難しいだろうと個人的には感じるところです。

ヤンゴンでは先月から市内にて爆破事件が多発してきています。主に軍拠点が対象で自作自演との見方もありますが、国軍の弾圧から市民を守る国民防衛隊或いは第三グループによるものか等、実態は掴めていません。軍への情報提供者を狙った事件も増加、民間施設も対象となり、ほぼ毎日のようにどこかで報告されています。「昨日もどこどこで爆発がありましたね。」と日常会話の一つになってきているようで、危険や不安と隣り合わせの日常が続いています。

ですが、ヤンゴンの街中は銀行の閉鎖や道路沿いで軍や警察による監視など非日常的な様子以外、多くがクーデター前と変わらないように感じます。市民と治安部隊による衝突が激化し、一変した当時の街の様子からは信じがたいです。私は地方に滞在していたため、自身の目で実際は見てはいないのですが、ミャンマー人スタッフがこう言いました。「様子は元に戻っても、記憶は消えることはない、あのおぞましい光景はしっかりと目に焼き付いているし、絶対に忘れません。」

ヤンゴン市内の様子

ヤンゴン市内の様子

ショッピングモールも通常営業

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6月1日に学校が再開しましたが、全国の出席率は1~2割に留まっています。カレン州パアンではスタッフによると3割ぐらいではないかとのことで地域による違いはあるように思います。校門前には兵士や警察が配備されていて(セキュリティーの点から)登校する子どもたちは怖くて仕方ないのではないかと心配でなりません。心理的影響も懸念します。教員は想定通り、その多くが学校に戻ってなく軍はこうした職員を次々と解雇し、処分を受けた数は12万人以上とも言われています。親たちも多くが登校させていません。一方で軍関係者の子どもは軍からの指示もあり通っていると聞きます。コロナ禍で1年近く学びを失われてきた子どもたち、これらも続くのかと思うと悔しくてなりません。

先日、コミュニティーリソースセンター(CRC)を運営しているカレン州レケイコー村から嬉しい話しを聞きました。同村でも学校は再開されていないようですが、村長がボランティアを募り、彼らが子どもたちに国語や算数などを教えているというのです。そして教えている子どもたちを連れてCRCで読書タイムを持ったとのこと、CRCが子どもたちとっての学びの場となっていることを改めて嬉しく思いました。どんな形であれ、出来ることを模索してやっていきたいと思っています。

ミャンマー国境支援事業事務所
中原

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。