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国際識字デーによせて、読むことは生きること

2021.9.8   スタッフの声東京事務所より

สวัสดีค่ะ 事業サポート課の土居です。

こちらはタイ語で「こんにちは」を意味し、「サワディーカー」と読みます。本日9月8日は「国際識字デー」です。識字の重要性を世界に訴えかける日として、1965年にユネスコが制定しました。1965年9月8日、イランのテヘランで開催された世界文相会議で、パーレビ国王が各国の軍事費1日分を識字教育にまわすように提案したのを記念した事がきっかけです。識字デーによせて、シャンティの活動とともに識字率について紹介できればと思います。

私が現在携わっている休眠預金事業では、様々な国や地域から日本に移り住んだ方々を対象に活動を行っています。食料配布や生活相談を行う中で、まさに今「新型コロナウイルスのワクチンはどうやって申し込んだらよいの?」といった悩みも聞こえてきます。送られてくる接種の案内は、英語や中国語などに加えてやさしいにほんごも記載されていますが、言語の壁を前に申し込みにつまずく方も多くいらっしゃいます。もっと多くの言語表記が増え、様々な方が必要な情報にどこにいてもアクセス出来るようになっていく重要性を日々感じています。

しかし、もし同じことが自分の住んでいるところで、母語が読めなかったとしたらどうなるでしょう?周りがわかっているのに自分だけ母語とされる言葉の読み書きができなかったら、どのような気持ちになるか想像してみてください。

日常生活の様々なことに、文字を読んで理解することは少なからず必要とされています。買い物で商品の名前を判断し、家や携帯電話の契約、病院でカルテを書いてもらうなど、無意識に文字が読み書きできることで生活が成り立っている事と思います。その中で、貧困や文化的背景から学校にいけない、退学してしまったことで、読み書きができないことを恥ずかしく思い、自分の家から出られなくなってしまう人も多くいます。

世界銀行が定期的に更新しているデータに沿って、シャンティの事業国における15歳以上の識字率を挙げてみましょう。タイ:93%、ラオス:84%、カンボジア:80%、ミャンマー:75%、ネパール:68%、アフガニスタン:42%。(出典元:世界銀行、15歳以上の識字率、https://data.worldbank.org/indicator/SE.ADT.LITR.ZS )SDGsでも教育の重要性が掲げられ、性別や宗教・文化などの違いに関わらずすべての子どもたちが教育を受けられる環境づくりが求められている中でも、国や地域によって識字率は様々です。性別ごとに識字率を見ていくと、未だに男子より女子の識字率が低い事例が多く見受けられることから、ジェンダーギャップ改善もあわせて考えてゆかねばならない状況です。識字力を養う事で、日常生活を送るだけではなく、様々な本を読み知識を蓄えて自分の将来について考えられるようになっていくのではないでしょうか。弊会は1981年に創立されてから、カンボジア難民キャンプをはじめとして活動を行ってきました。今も活動の根幹になっている図書館や紙芝居を通した読書推進活動によって、シャンティは子どもたちの識字率向上を目指して今後も活動してまいります。

©渋谷敦志 絵本を囲む子どもたち

©渋谷敦志 絵本を囲む子どもたち

最初のご挨拶で外国語を見て「…何語だろう?」と首を傾げられたことと思います。わかった方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃることでしょう。もしその後も知らない文字がずらりと並んでいたら、少なからず不安な気持ちになるのではないでしょうか。それが、今も世界中で様々な人が感じている識字に関する不便さです。国際識字デーに寄せて、皆様もぜひ一度文字にふれることの重要性について考えてみるのはいかがでしょうか。

 

事業サポート課 土居

 

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