2012.07.12
海外での活動

バンコクSAF事務所での図書館研修

カンボジア

チョムリアップスオー

カンボジア事務所の竹谷です。

7月3日から8日まで、バンコクはSAF(Sikkha Asia Foundation)事務所で行われた図書館研修に参加させていただきました

-図書館ワークショップスケジュール-

7月4日(水)図書館マネージメント、図書館システムについての講義、SAF図書館にて図書館運営について意見交換、貸し出し実習
7月5日(木)スラム、スラム内のSAF支援図書館訪問、地域委員会の人々と意見交換、移動図書館活動
7月6日(金)図書館活動実習
7月7日(土)バンコク市内図書館訪問

新規事業を展開していくにあたり、新システムの知識やSAF事務所の経験を共有していただき、図書館活動の見直しや新たな活動計画に向けて必要な知識や情報を得るという目的のもと、SAF事務所の協力を得て、実現しました。

一同、陸路でおよそ13時間かけてバンコクへ

研修初日は、図書館のマネージメントから貸し出しシステムについて講義を受けたほか、SAF事務所の図書館内で図書館の装飾や家具について、また、貸し出しシステムについて実際に体験しました

研修二日目は、スラムを訪問し、SAF事務所のスタッフが行うスラム内での移動図書館活動を見させていただき、実際に活動にも参加させていただきました。


子どもたちは我れ先に、次々と絵本に向かって走り出します。

また、研修三日目には、「スラムの天使」と呼ばれたプラティープ先生にお目にかかる機会もあり、スラムの現在、過去、未来について、先生の思いや貴重なお話を伺うことができました。自らも苦労して教育を受ける機会を手にした経験を話し、教育の必要性、重要性を語ってくださいました。スラム地区に暮らす人々の意識を集め、高め、共に行動にうつしてこられたプラティープ先生からは、タイの子どもたち、スラム地区の人々と、「共に生き、共に学ぶ」ということへの強い思いが伝わり、SVAの理念を改めて感じさせられました。

バンコクの街は日々発展しており、図書館もまた、新しいかたちでバンコクの人々の生活に溶け込んでいました。研修最終日、こちらはデパートの中にある最先端の図書館です


デパート内の図書館

「図書館」の概念を新しいアイディアで斬新なものにしています。

経験豊富なSAF事務所のスタッフの知識、経験を共有していただいたことで、研修に参加したスタッフたちにとって大きな刺激になりました。この研修を通して、カンボジア人スタッフたちの図書館活動への意識がさらに上がり、技術面など、タイが行っていることを真似るのではなく、「カンボジア色」をさらに出せていければと思います。

お忙しいなかこのような貴重な機会をくださり、SAF事務所のスタッフをはじめ、八木沢アドバイザー、プラティープ先生に深く感謝申し上げます。

カンボジア事務所
竹谷麻莉子