2018.05.27
読み物

気仙沼のいま

はじめまして。国内緊急救援担当の飯島です。
4月に入職し、もうすぐ2カ月が経とうとしています。

先日早速に、宮城県気仙沼市に行ってきました。
打ち合わせが主な目的でしたが、近くの海岸にも連れて行っていただきました。

私が初めて気仙沼市を訪れたのは、今から約5年前のことです。
当時は仮設住宅も多く、震災で受けた傷を肌で感じる瞬間が何度もありました。
それは今も同じですが、久しぶりに訪れた町には、BRTが走っていたり、仮設住宅が減っていたり、新しいおうちがちらほら見えたり、あれから時間が経っているのだなぁと感じました。

中でも驚いたのは、防潮堤の工事です。
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同じ市内のすぐ近くの海岸の写真です。
一方では高さ14.7mの防潮堤(上:道路から海は見えません。写真は防潮堤の前の高台から)。一方は海岸を残し国道ごとかさ上げする計画(下:写真左手の方にいくと国道があり、国道からかさ上げ予定です)。

時間が進むにつれて、復興が目で見える一方で、変わっていく風景もあり、なんだか複雑です。

海で育った町の皆さんにとって、海とは切っても切り離せない生活の一部。
震災によって、「海」に対する考えも人それぞれに変わってきた部分もあると思います。でもきっと、どんな考えであっても、自分の心に描くふるさとの風景、ふるさとの思い出は、その町に住んだことがある人ならば共通するところもあるのではないでしょうか。

私自身、東日本大震災の支援活動に携わった経験がありますが、課題が多様化するほど、何が正しくて、何がいけないことか、答えのない答えを見つけることは時にはとてもしんどいことだと感じます。
だからこそ、活動を通して多くの方に出会い、ネットワークを広げ、その時々に合わせた寄り添い方を考えていけたらなと思います。

国内緊急救援ってどんなことをするの? 私自身まだ何ができるのか、模索中の日々ですが、これからも考えながら成長していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

東北は田植えの時期でした。

東北は田植えの時期でした。