2018.07.01
緊急人道支援

あたりまえの生活に感謝する暮らし

津波
震災

こんにちは。国内緊急救援担当の飯島です。

先日、南相馬市に行ってきました。シャンティブログでもたびたび登場する南相馬。みなさんは行ったことありますか?
南相馬市は、平成28年7月12日に帰還困難区域を除き避難指示区域が解除されました。

今現在はどうなっているかというと・・・

市内を走る電車は開通し、駅にも道にも人がいます。

人がいるって、きっと「あたりまえ」のことですよね。
けれど、一度は帰還困難区域に指定された地域にとって、人がいることも、笑い声が聞こえることも、
とっても大きな一歩だと思います。

住民のみなさんからは、こんな声を聞きました。
あるサロンでは、
「自分が寂しかったから活動を始めた」
「小高にやっと入れるようになったとき、毎日通った。津波の被害見ながら帰る。疲れるよ。でも家に帰るとホッとする」
「町に明かりが灯すってうれしいね」
またあるサロンでは、
「震災前まで普通に過ごしていた人が、7年間会えない状況もあって、サロンで再会して・・・お互いに励ましあう場であるような気がする」
「戻るって決めてきても、やっぱり(本当に戻ってよかったのか)揺らぐってあると思う。色んなものを受けいれていかないといけない」
「交通機関、医療機関。たとえそれが震災前と同じくらいの不便さでも、それを受け入れられない。7年たってもまだマイナスのところ、ゼロになってない」

私自身そうですが、生まれたときに住んでいた地域は、自分では選択できず、
あたりまえのように、その地で生まれ育っていく。
そうやって過ごしてきた人が、震災を機に、自分で住む場所の選択をしないといけない状況になるのは、特に年長者のみなさんにとっては、
とても負担がかかることです。

田んぼにはきれいな緑色が広がります。

田んぼにはきれいな緑色が広がります。

復興といわれる中で、変わっていくもの、変わらないものたくさんあると思います。
けれど、まずはあたりまえに感謝しながら、日々の暮らしを丁寧に過ごしていくことが大切なんだなと感じました。

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市内を歩いていると、つばめが飛んでいました。
ある町の今も避難している方から聞いた言葉です。
「つばめってのは、春になると自分が生まれた場所に戻ってくんだよな。健気だよなぁ。何年経っても、ふるさとを忘れることはねぇんだよなぁ」

避難指示が解除になると、戻る・戻らない・戻れない・(今は)戻らない。これからの生き方の選択を迫られます。
その時々、人それぞれに課題は違うと思いますが、ふるさとを思う気持ちは、どこにいても忘れることはないのではないでしょうか。