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年末のご挨拶

2013.12.24   カンボジア

2013年もあと残りわずかとなりました。カンボジアもここ最近涼しい日が続いており、朝晩は肌寒い位です。

カンボジアの2013年は歴史的1年であったともいえます。7月の総選挙では、野党が過半数近くの票を獲得しました。主張内容はどうであれ、抗議デモや行進を通して人々が声を上げることができる環境があるというのは、ある意味カンボジアの社会が成熟しつつあるからではないでしょうか。

コンポントム州ニーペック村である女性に会いました。掘立小屋のようなわらぶき屋根の家に隣接する3坪ほどの畑で黙々と屋根づくりの作業をしていました。50歳になる日焼けした彼女は、出稼ぎに出ている夫に代わって、家を守り2人の娘を育てています。今度SVAが建設する地域学習センター(コミュニティ図書館)は、彼女の家から歩いて数分の距離です。少し話を聞いてもいいですか、というと4.5畳ほどの高床式の家に入れてくれました。彼女は一度も学校に行ったことがありません。読み書きもできません。そんな彼女が、今度できるセンターのことをどう思っているのか、率直に聞いてみました。
「行くに決まっているじゃない。」
笑顔を浮かべて力強く答える彼女。こんな年だけど、自分の名前位は書いてみたいじゃない。そんな風にポツリという彼女の言葉がとても印象的でした。

ニーペック村の村長は70歳。生まれも育ちもニーペック村。戦争時代は疎開をしましたが戦況が下火になると、焼け野原でまだ紛争が続いていたこの村にすぐ戻ってきました。「ここが育ったところだから。」と。村の生活は厳しいけれど、夕日が差し込むニーペック村はとても美しく、この村をなんとかしたい、という村の人々の思いが伝わってきます。これから、この村の人々ともに地域学習センターを立ち上げていきます。先は長いですが、この一歩が少しずつ生活の中で選択肢を広げていく一歩につながっていけばと思います。

2015年のASEAN向けて、さらなる経済成長を遂げるためにカンボジアは大きく前進しています。格差、貧困問題が大きくなる中で、当事者である人々が自分たちで解決をしていく、そのために力をつけたい、と強く望むようになっているように感じます。私たちは、そういった人々たちの力をつけるための小さいけれど大きな一歩につながるお手伝いする、そんな役割を求められているように思います。

SVAカンボジア事務所は12月に入り、ようやく地方事務所が設立されました。2014年は、地方事務所を中心により困難な人々とともに問題解決に挑んでいきたいと思っております。この場をおかりしまして、カンボジア事務所への温かいご支援、ご協力に心より御礼申し上げますとともに、今後もご指導の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様が幸せな新年を迎えられますよう祈念しております。

2013年12月23日
SVAカンボジア事務所所長
山本英里

カンボジアの子どもたちの写真
(以下すべて写真家川畑嘉文氏による撮影)
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