2010.04.02
読み物

車内で過ごす11時間

ラオス

サバイディー ラオス事務所の鈴木です。

皆さま、お元気ですか? お変わりございませんか?

ラオスは暑くなってきました。すっごく暑くなってきました。

朝から晩まで、ずっと暑いです。

ピーマイ(ラオスの正月)が近くのこの時期、気温は最高値を更新し続け、

セミがミーミー鳴き、そのセミを片っ端からカルシウム源として重宝する、

この時期がやってきました。

学校教育支援事業を行っている、ラオス南部にあるサラワン県へと

行ってきました。

事務所のあるヴィエンチャン首都からの移動距離は800km、

時間にして11時間です。移動する日は、ただひたすら車を走らせます。

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11時間もあるので、いつも何かしようと考えます。考えるのですが、

移動する車内では、色々な事が出来そうで、できないのです。

ただ、喋る、食べる、寝る、食べる、喋る、喋る、食べる、寝る...

これ以外のことをしようと試みた場合、数分後に、車を止めて、

藪の中に顔を突っ込み、スタッフに背中をさすってもらうことになるのです。

(経験・立証済みです)

それでも、ラオス赴任当初は、移動がもったいない!と、車内でも

ラオス語の本を広げていたものでした。

『手』も、『豚』も、『友だち』も、『日にち』も、同じ“ムー”に聞こえる

発音の違いを習得しようと頑張っていました。

(文字にすると同じですが、発音は異なるのです。)

ラオスの小学校でよく見かける児童のように、一文字ずつ指しながら

発音練習するように...

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年と共に、車内での学習が難しくなり、という都合のよい理由を言いながら

車内学習を怠るようになってしまいました。

そんな折、ふと隣からラオス語が聞こえてきたので、チラッと見れば、

シートベルトをきちっと締め、ラオス語の本を片手に、尽力している姿が。

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一文字、一文字、指されながら、頑張っているのは、1月に

ラオス事務所赴任してきた伊藤解子スタッフです。

・・・ ヌン ゲーオ、ソン チョーク ・・・

・・・ ボー サイ、ナムターン サイ ノム ノイ ・・・

同じ単語を私も最初に覚えた事を思い出し、

初心に戻ってみようと思ったのでした。