活動に関わる人すべてを大切にしていることを実感|社会人インターンインタビュー
「絵本を届ける運動」に関わる、と一概に言ってもその方法はさまざまです。たとえば、翻訳絵本づくりに参加する、寄付者(アジアの図書館サポーター)として関わる、そのほか絵本ボランティアやインターンなど、それぞれに合った方法であらゆる方に支えられています。
今回お話を伺った悴田智子さんは、翻訳絵本づくりへの参加のみならず、アジアの図書館サポーター、そして社会人インターンとしても活動してくださいました。
はじめての海外、はじめての東南アジアでの衝撃
2010年ごろ、教員になって初任の年に修学旅行の引率で、はじめて海外旅行に行きました。行き先は東南アジア(マレーシアとシンガポール)で、それまで外国といえば欧米を想像していたので、東南アジアの風土・文化・人に衝撃を受けました。その経験がきっかけで東南アジアのことをもっと知りたい、関わりたいという想いを抱き、いろいろ探している中でシャンティの活動を知りました。以来、2011年から毎年翻訳絵本づくりに参加しています。職場の夏休みは時間ができることが多く、よく翻訳絵本づくりをしていました。
翻訳絵本づくりは1年のうち、限られた期間と冊数しか参加できない(※)ので、継続的にもっと支援がしたいと思い、アジアの図書館サポーターにもなりました。大学院で学んでいた期間は少しお休みしましたが、復職してからは改めて入会して支援を続けています。
2023年には新しい職場に就くまでに時間ができたので、この時間を最大限に活用してやりたかったこと=仕事でもシャンティに関わってみようと思い、インターンに応募しました。4ヵ月間、週に1回、自宅のある群馬県から2時間かけて通いました。
※「絵本を届ける運動」で届ける翻訳絵本の数は、活動地域の学校や図書館と毎年届ける冊数を決めています。
活動に関わる人すべてを大切にしていることを実感
シャンティは活動地の対象者の人たちを大切にしているだけでなく、私のような月1,000円の寄付者、翻訳絵本づくりに1冊参加しただけでも報告をくれるなど、丁寧な対応が印象に残っています。シャンティがこれほどまでに長く活動を続け、さらに活動が広がっているのは、支援者を大切にしていることもひとつの理由だと実感しました。シャンティで働く職員それぞれの想いを、インターンとして共に働く中で感じられたことが支援者としてとても嬉しかったです。
「絵本を届ける運動」は、誰でも気軽に参加できる国際貢献。もっとたくさんの人に知ってもらいたいですし、図書館がない地域がなくなるまで活動を続けてほしいと思います。
おすすめの1冊『こんとあき』
どの場面もほほえましくてかわいい、すてきなファンタジーです。『こんとあき』は、特に気に入っていた様子を家族が覚えてくれていて、プレゼントしてくれた時があり、さらに好きになりました。
(『こんとあき』作:林明子、出版社:福音館書店)
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