2024.02.09
インタビュー

多くの本を子どもたちに読んでほしい|絵本ボランティアさんインタビュー

「絵本を届ける運動」を縁の下の力持ちとして支えてくださっている絵本ボランティアの皆さん。活動地へ届ける前に翻訳絵本を最終確認する、最後の砦でもあります。今回は、そんな絵本ボランティアを長年務めてくださっている、荒井恭子さんにお話を伺いました。

本を読むことが好き。図書館で目にしていた「絵本を届ける運動」
元々、本を読むことが好きだったので「絵本を届ける運動」に関心を持ちました。上野にある国際子ども図書館でシャンティが展示を行っている際に、『ぐりとぐら』に翻訳シールが貼られた絵本を目にしたり、利用している図書館でリーフレットをもらったり、ボランティアを始める前から「絵本を届ける運動」との接点があったことを思い出します。

ボランティアに参加してしたいと思っていたのですが、当時はフルタイムの仕事が忙しくなかなかできませんでした。仕事が落ち着いて時間ができたので、まずはシャンティに電話をしてみたところ、事務所での絵本ボランティアを教えてもらいました。早速事務所を訪問し、説明を受けてそのままボランティアとして来ることになりました。

生きていくために本や文化は絶対に必要だと思う

2010年の2月ごろから絵本ボランティアをはじめました。絵本のチェックと修正以外に、絵本の整理や箱詰めなどの力作業を手伝う時もあります。本を扱ったことがないのに、絵本の修正ができるのだろうかと最初は少し不安でしたが、手を動かす作業が好きなので大丈夫でした。仕事や家庭の事情などでなかなか来られない時期もありましたが、続けることができています。

ボランティアを続けてこられたのは、一番は誰かの役に立っていると思えるからです。本を読まなくても直接命にかかわるわけではありませんが、生きていくために絶対に本や文化は必要だと思います。だからこそ、2011年の東日本大震災後、シャンティが行った東北での図書館活動はとてもすばらしいと感じました。海外でも、シャンティは日本から本を届けるだけではなく、現地で絵本出版を行うなど、現地の文化を大切にしながら活動する姿勢に共感しています。

多くの本を子どもたちに読んでほしい

10年ほど前に、仕事の都合でボランティアにたまにしか来られなくなった時期に、事務所ボランティア以外に何かできることはないかと思い、「アジアの図書館サポーター」に入会しました。現在は毎週の絵本ボランティアとサポーターを継続しています。

中高生までは近所に図書館があって、自分もよく通っていました。自分が本を読んで育って本当に良かったと思っています。絵本を通して、さまざまな世界を疑似体験することは成長に良いこと。できる限り、多くの本を子どもたちに読んでほしいと願っています。

また、ボランティアを始めた当時より、日本の課題が深刻になっていることを感じます。今後は、日本の子どもたちのためにも何かできたらいいと思っています。

おすすめの1冊『せかいで いちばん つよい国』

『せかいで いちばん つよい国』がおすすめの1冊です。

小さな国を征服するために戦争に行った兵士たちが、なぜか小さな国でお手伝いをするようになってしまうところが好きです。いま世界中で戦争をしている人たちが、みんなこうなったらいいのにと強く思います。

『せかいで いちばん つよい国』(作: デビッド・マッキー 訳: なかがわ ちひろ 出版社: 光村教育図書)