大学生でもできることがたくさんある|学生インターンインタビュー
「絵本を届ける運動」には、学生インターンの皆さんも活動を支えてくれています。今回は2023年6月からインターン、現在はボランティアとして携わる大学生の鈴木小春さんに、活動に参加したきっかけやインターンを通した気づきなどを伺いました。
授業でシャンティの活動を知って参加
大学の「NPO入門」という授業でシャンティの活動を知りました。子どもの教育と国際協力に元々興味を持っていたのと、絵本も好きだったので、絵本で国際協力ができるすてきな活動だと思いました。直接シャンティの事務所に電話して、インターンができないか問い合わせをしました。
絵本の発送準備、返送された絵本のチェックと修正、翻訳シール作成のサポートのほか、小学校でのワークショップや、図書館員の方との選書会にも参加しました。小学校でのワークショップに同行した時、先生や子どもたちの反応を通して、日本の子どもたちに国際協力活動を体験してもらうことの意義を実感しました。
2023年6月からインターンとして参加しはじめ、現在は授業との兼ね合いでボランティアとして基本的に週1回続けています。また、インターンに戻れたらと思っています。
大学生という立場でもできることがたくさんあるという気づき
「絵本を届ける運動」でなくてはならない発送や翻訳シールづくりなどの業務に、自分も携われることで、大学生という立場でもこんなにできることがあるんだと知れたことが一番大きな気づきです。
高校生の時は、NGO業界は一部の人が頑張っていると思っていました。大学の授業で「自分たちに何ができるか」をテーマにディスカッションしても、「大学生にできることは知ることだ」という結論になることが多かったんです。国際協力に関心がある人たちは少ないと思っていましたが、イベントの手伝いや事務所ボランティアを通して、こんなにも関心のある人がいたんだと知りました。
また、NGO団体は海外の現場に行く仕事というイメージが強かったのですが、日本国内から現地を支える仕事も重要であることがわかりました。
毎回活動に取り組むたびに、国際協力に関わることはもちろん、この言語はこういうところがおもしろいと感じたり、パソコン作業のちょっとしたことも含め、大学でもアルバイトでも経験できない気づきがあります。大学入学前は海外の現場でインターンすることを考えていましたが、日本国内でできることが数多くあると知りました。
おすすめの1冊『かなしみがやってきたらきみは』
『かなしみがやってきたらきみは』です。
絵がすてきで、日常の小さなことをしていれば大丈夫だと思えて、かなしみをテーマにしているのに、読んでいるとほっこりするところがすごいと感じる1冊です。
活動地の子どもたちには絵本を楽しんでほしいです。絵本が届くまでにたくさん関わっている人がいて、子どもたちのことを思っているということを少しでも感じてくれたらうれしいです。
(作:エヴァ・イーランド 訳:いとうひろみ 出版社:ほるぷ出版)
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