緊急人道支援活動

1995年より日本国内外で活動を行っています。

活動の背景

自然災害、紛争、感染蔓延などの緊急事態において、人道危機に晒された人々、
特に困難な立場にある子どもたちや女性に対して、
人々の尊厳を尊重し1日でも早く日常生活を取り戻せるよう迅速かつニーズに合った
①緊急、②復興、③防災・減災支援を行っています。
特に、どのような状況であっても子どもたちの学びの権利と機会を守る「緊急下の教育」、
危機的状況の中で傷ついた子どもたちの心を癒す図書館活動を通した子どもの居場所を推進しています。

活動内容

発災直後は当面の生活を過ごすために必要な食料、調理器具などの生活物資を配布します。
また、長期の避難生活などにおいても、シャンティは基本的人権を守るための最低基準を定めた
国際基準(スフィアスタンダード)に則った活動を行っています。
緊急人道支援活動を実施する際は、ご寄附やジャパン・プラットフォーム助成金等を活用しています。

海外における緊急人道支援事業

3月末に発生したミャンマー中部を震源とする大地震(M7.7)は、死者が3,800人以上に上るなど同国に甚大な被害をもたらしました。シャンティでは緊急支援として、発災直後の4月以降、被害が大きかった地域を中心に、継続して支援活動を行っています。
現地では緊急的な食糧、生活物資の配布や家屋再建支援を行ったほか、8月からは被災の中心地であるマンダレー地域にて、仮設住宅の建設・設置及び生活物資の配布を行っています。
このほかアフガニスタンでは、近隣諸国からの帰還民が急増するナンガハル県において、困窮する帰還民世帯に対し食糧及び衛生用品を配布しました。
今後も、大規模災害や人道危機への緊急支援を適宜行ってまいります。

コロナ禍における在留外国人への緊急支援事業(東京都豊島区)

日本に暮らす外国人は、在留資格や言語、雇用などさまざまな障壁を前に、困難な生活環境に置かれることが多い傾向にあり、コロナ禍において大きな影響を受けています。そこで、社会福祉協議会、法律事務所、地域の支援団体と連携し、豊島区内でのフードパントリーや相談会、その後の生活支援・法的支援を通した緊急支援を実施しています。支援を通して外国人と地域のつながりを強めるとともに、外国人スタッフの育成を通じて、外国人が主体的に支援を担える環境作りも目指しています。

これまでの活動内容

2025年8月~
地震
ミャンマー マンダレー地域におけるシェルター設置及びNFI配布事業
詳細対象区域
マンダレー地域マハアウンミェー郡
実施内容
シェルター設置及び生活必需品配布
2025年3月~
避難民
ミャンマー カレン州における子どもたちの学習環境改善および食糧配布事業
詳細対象区域
カレン州チャインセージ郡、コーカレイ郡
実施内容
コミュニティ学校・僧院学校にそれぞれ仮設学習スペースを設置
僧院学校の子どもたちに食糧の提供
2024年10月~2024年12月
台風
ラオス・ルアンパバーン県における台風11号被災者に対する食料等の配布事業
詳細対象区域
ルアンパバーン県
実施内容
食料と衛生用品および生活必需品の配布

災害時のための市民協働 東京憲章

シャンティ国際ボランティア会は、東京都災害ボランティアセンター アクションプラン推進会議が策定した「市民協働東京憲章」に賛同しています。

この憲章は災害が起きた後の「いのち」と「くらし」を守る支援活動のために、平時から、様々な団体が連携・協働した取組みを実施できるように策定されました。