「やさしい日本語」って?
シャンティでは、継続して日本に住んでいる外国人の方への支援を行っています。
現在定期的に開催している、練馬区でのフードパントリー・相談会の「ねりんく」にも、毎回多くの外国人の方が来場されます(詳細は下記リンクをご覧ください)。
来場される方の中には、地域との繋がりや日本語の実践の場を求めている方も少なくありません。
また、日本に住む外国人が増えている現在、日本人にとっても外国の方との繋がりの場を作っていくことは非常に重要です。
そのような思いから、 練馬区社会福祉協議会との共催で、kokohanaやさしい日本語でつながる八王子の会による「やさしい日本語」講座を練馬区民の方へ向けて開催しました。
「やさしい日本語」とは、日本語初級の外国人の方にもわかりやすいように簡単にした、「易しい+優しい」日本語のことです。
例えば、話し方です。はっきり・ゆっくりと発音する、曖昧な言い方をしない(はい?いいえ?)、一文を短く言うなどです。この点は日本人同士で会話するときも意識する必要があるかもしれませんね。
そして言葉についても気を付ける点があります。「欠席」は「休みます」、「現地集合」は「〇〇に来てください」など、簡単な表現をするよう心掛ける必要があります。また、尊敬語や謙譲語などの形が大きく変わる敬語も避けなければなりません。丁寧に話しているつもりが、もしかしたら外国の方からすると難しい表現になりかねません。
例えば、皆さんならこの内容を日本語初心者の外国の方へ伝えるとき、どう表現しますか?
「コーヒーをお召し上がりになりますか?よろしければこちらにお掛けになってお待ちください。」
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一例は、「コーヒーを飲みますか?ここに座ってください。少し待ってください。」となります。難しい敬語は使わず、一文を短く区切っていて分かりやすい表現ですね。
そして講座の後半では、地域 に住んでいる外国人の方々にに来て頂き、グループで「やさしい日本語」の実践が行われました。
グループワークでは、日本特有の言葉や流行りの言葉(「お年玉」や「時短」など)を説明したり、外国の方へ国のお祭りのインタビューをしました。
参加者のみなさんは、最初はなかなか「やさしい日本語」に苦労されているようでした。特に、簡単な表現をするということは意外と難しく、どう言い換えればいいのか悩んでいるようでした。
それでもグループ参加者の皆さん同士で良い表現を探りながら、最終的には楽しんでコミュニケーションを取っていました。
「やさしい日本語」を使える方が増えると外国の方がより快適に安心して日本で生活できるようになります。皆さんも、日本語初心者の外国の方と話す時は、ぜひ「やさしい日本語」を意識してみてください!
国内事業課 平山