【インドネシア・スラウェシ島地震】復興を目指す女性の自立を支援-被災女性を対象に生計回復支援事業を開始
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/東京都新宿区)は、2018年9月28日に発生したインドネシア・スラウェシ島地震の被災地域で緊急支援活動を行っています。2018年に被災した1,200世帯に救援物資を配布しましたが、未だ多くの人々が困難な生活を送っています。
被災者が元の生活を取り戻せるよう、2019年2月より現地のカウンターパートNGOと共に、災害からの復興を目指す被災女性向けに生計回復支援事業を開始しました。
スラウェシ島地震の被災女性たち(2019年1月撮影)
発生から4カ月。今なお続くテント生活。
インドネシア・スラウェシ島地震では、2,100名以上が亡くなり、1,300名以上が行方不明です。15,000棟以上の家屋が全壊し、17,000棟以上の家屋が深刻な被害を受け、35,000世帯以上が家を失いました。1月中旬時点で13万人以上の人々がいまだ避難生活を送っています。インドネシア政府の試算によれば、復興のためには1,700億円以上必要になると予測されています(*)。
(*)国連人道問題調整事務所(OCHA)WEBサイトより(2019年1月14日時点)
女性グループを結成し、お菓子を販売して収入を得ているディアナさん
ディアナさん(左)と同じ女性グループで活動しているマリンさん(右)
「成人した子どもたちと夫、私の兄弟の5人で暮らしています。農業を営んでいて、自分の作った農産物を他の村から買い付けに来る人に売って生計を立てています。地震によって道路も被害を受けたため、地震後1~2週間は作った農産物を売ることができませんでした。農業以外にも、私はNGOのメンバーとして村で女性グループを結成し、2週間に一度、グループの女性たちとドドル(米粉と黒糖を使った日本のういろうに似たお菓子)を作っています。それを学校や一般家庭に販売することで、私たち村の女性たちの収入向上に役立てています。震災後は材料の値段が高騰し、ドドルを作ることができませんでした。最近やっとドドルを作る下準備ができたので、これから村の女性たちと活動を再開できることが楽しみです。」
インドネシア・スラウェシ島地震に関する調査と活動は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)と民間からご支援を受けて実施しています。
インドネシア地震 関連ページ
■プレスリリース
・【02/21】復興を目指す女性の自立を支援-被災女性を対象に生計回復支援事業を開始
・【12/12】1,200世帯に緊急救援物資を配布しました
・【12/10】緊急救援物資配布報告
・【11/21】多くの村人がテント生活。救援物資の受取でサインできない人も。
・【11/15】発災から一カ月半 トラウマのケアなど課題が山積
・【11/01】緊急救援物資の配布を開始
・【10/26】海外緊急救援担当職員が到着、現地で支援活動を開始
・【10/22】海外緊急救援担当職員を現地に派遣しました
・【10/04】支援活動を開始します
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