2020.03.12

コミュニティリソースセンター(CRC)での活動をご紹介

ミャンマー

こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所の山内です。

個人的なことになりますが事務所設立に伴い、私自身も生活拠点をミャンマー・パアンへと移動しています。世界で広がる新型コロナウィルスの影響はミャンマーでも報道されており、街中で予防を警鐘するポスターを見るようになりました。大変な時期になっていますが、状況が徐々に少しでも良くなることを願っております。

今回のブログでは、タイ・ミャンマー国境にあるコミュニティリソースセンター(Community Resource Center 以下CRC)にて先月実施した活動の一部をご紹介します!

生活に関わる情報説明会

CRCはみんなが利用できる施設です。そして、利用者が必要な知識や情報を得ることのできる場所となること、人が集える場所となることを目標にしています。今回、利用者の人達が知りたいと考える情報を提供するための説明会をCRCを建設した2つの村で実施しました。
レイケイコー村ではミャワディー公共図書館職員の協力の下、「青年層のドラッグ利用の危険性」をテーマに実施しました。
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多くの青年達が参加し、講師から伝えられる人体への影響や実体験者の話を真剣に聞いていました。危険性が良く分かった、友達が使おうとしていたら止めたいと思う、次の世代の人達にも伝えていきたいと言った参加者からの感想を聞くことができました。

また、ゾーズィーミャイン村ではシャンティ職員が講師となり「ノンフォーマル教育活動」をテーマに実施しました。
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子ども達への読み聞かせの効果など、実際にCRCで提供しているサービスを事例に含め紹介していきました。こちらの参加者は子どもを持つ親世代でしたが、初めて知ることばかりだったとのことで、参加者内で積極的な意見交換がされていたのが印象的でした。

事前にどんな情報が欲しいかリクエストを聞いて、実施したこの情報説明会ですが、参加者から同じような場をまた作って欲しいといった意見もありました。今回の説明会を振り返りつつ、次の活動を考えていきたいと思います。

CRC説明会

昨年の11月に開所したばかりのCRC。CRCをもっと多くの人に利用してもらいたい!!ということで、CRCから離れた所にある学校の生徒や先生、そして住民の人達を対象にCRCの周知するため、説明会を開きました。
CRCは地域住民自身で運営されることを目標にしており、住民で組織されたCRC運営委員会が今後その中核を担っていきます。そのため、この説明会ではCRC運営委員会よりCRCの役割や利用方法をアナウンスしていきました。
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初めて多くの人の前で説明する委員会メンバー。少し緊張気味でしたが、2回目の説明になると慣れた様子に。(1日の午前を学生や先生対象、午後を住民対象としており、1日に2回説明会を実施したため)

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説明が長くなると参加者も退屈になるということから、合間にアイスブレーキングを挟みます。参加した学生達はアイスブレーキングを楽しむことで、リラックスした雰囲気に。

また、パソコンや本を通した情報提供といったCRCの日常サービスを実際に実施しているスタッフがサービスの実演を行いました。
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子ども達に向けて行う、読み聞かせの実演です。

説明会が終わった後は、実際に施設の中に足を踏み入れてもらいました。
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利用者数をカウントするために、施設に入る時にはカップに棒を入れてもらいます。その説明をスタッフから行っています。

みんながCRCを利用できると知った。知識を身に付ける機会をCRCは提供してくれている。CRCをもっと発展させて、続けていかないといけない。といった感想が参加者から挙がり、これからもっと多くの人に利用してもらえるのでは?といった期待が持てる説明会となりました。

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子ども達が利用する様子。また来てねー!!と心の中で祈りつつ、シャッターを押しました。

ミャンマー国境支援事業事務所 山内

※本事業は、日本財団とのパートナーシップ協定に基づき、外務省より資金援助を受け実施しています。