ラオス:現地職員のオススメ祭
こんにちは、ラオス事務所インターンの松永です。
11月にタイ全土で開かれる有名なお祭りのひとつがコムローイ祭り、別名ランタン祭り。
とても幻想的で、毎年多くの観光客でにぎわい、日本人にも大人気ですね!
日本でも、2018年6月に都内でチームラボと森ビルが提携して、このコムローイ祭りを彷彿とさせる「ランプの森」というデジタルアート作品を体験できる施設ができ、特に若者に大人気。
実はラオスでも、このコムローイ祭りのような「オークパンサー」という仏教行事が10月下旬に開催されます。
オークパンサー(出安居)とは、僧侶たちが、3カ月間、1か所の寺にこもって行う厳しい修行を終える日でもあり、また仏教上の雨期明けを意味しています。
仏教行事であっても、お祝いの日ですから、街中がお祭りムードです。
オークパンサーの見どころは3つ!
1つ目は、色彩豊かなランタンが飾られた寺院
街中にあるすべての寺院に数多くのランタンが置かれます。寺院ごとに特徴があり、時間が経つのを忘れるくらいのんびりとした時間が流れます。
もちろん寺院だけではなく、家々にもそれぞれ手作りランタンが置かれています。
ここでクイズです。現地職員の情報によると、このオークパンサーは恋人と時間を過ごす行事らしく、恋人がいない人は“あるもの”を持って寺院を訪れるということです。では、その“あるもの”とは次のうちどれでしょう。
(1)扇風機
(2)好きな人の写真
(3)もち米
答えは、(1) 扇風機です。
理由は、恋人と扇風機はラオ語でどちらとも「フアン」というからです。
ラオスジョークですね。
お祭り当日、念のため確認をしましたが、残念ながら、扇風機を持っている人を見つけることはできませんでした。
2つ目は、巨大船のパレード!
ルアンパバーンの50団体が、1~3週間の時間をかけて、高さ3、4メートル、長さ10メートル以上の巨大な船を竹、木材や紙を使って作り上げます。
多くの船が、蛇の姿をしているナガーをモチーフにしていました。国民の約70%が仏教徒のラオスでは、ナガーは水の神であり、神聖な存在なのです。
お祭り当日は、このパレードを見るために市内のメインロードには国内外から人が集まります。それは、まさに東京ディズニーランドのパレードを待つ光景。
各団体の先頭には、民族衣装や団体の制服をまとった人がプラカードを持つ人が立ちます。その後、船、演奏をする人、歌を歌う人、踊る人が続きます。
中には、火を使ったパフォーマンスをする団体や伝統芸能を披露する団体がおり、それぞれが個性豊かなパフォーマンスに多くの人が魅了されていました。
3つ目は、メコン川での灯篭流し!
パレードが終わった後は、巨大な船をメコン川に流していきます。
一般の人々も自前の灯篭やバナナの葉と花で作られた小船にろうそくを燈したものを願いを込めて流します。
「のんびりしたラオスもにぎやかなラオスもどちらも体験したい!」という方は、10月のオークパンサーの時期をぜひおすすめします。
今回もお読みいただき、コップチャイ(ラオ語:ありがとうございます)