広がる外国人支援の輪~練馬区での活動を進めています~
シャンティでは、日本に住む外国人住民の方の支援を行っています。
これまで3年半、東京都豊島区での取り組みを続けてきましたが、2024年からはおとなりの練馬区でも活動を始めています。練馬区社会福祉協議会での相談会の様子
豊島区においてこれまで開催した40回以上のフードパントリー・相談会には、のべ1,400人以上の外国人の方が来場しました。在留資格や、仕事でのトラブル、子育てなど、悩みは様々です。
そんな中、豊島区での相談で、このような声が聞こえてきました。
「日本語がうまく話せず、地域でどこに相談すれば良いのか分かりません」
「相談できる場所が無く、友だちからシャンティの活動を聞いて、豊島区まで来ました」
口コミが広がり、周辺地域から豊島区での相談会に参加する方が増えてきたのです。
そこでシャンティでは、社会福祉法人練馬区社会福祉協議会、弁護士法人東京パブリック法律事務所と連携して、2024年3月から、練馬区でフードパントリー・相談会の開催など、外国人支援の活動を行っています。
練馬区は面積が大きく、区内の様々な地域に外国人の方が住んでいます。そこで、各地域でのお悩みを伺うためにも、同区の中心地域である練馬駅周辺、光が丘、石神井公園エリアにおいて、活動を行いました。
練馬区と豊島区は隣接する区ですが、来場者層は大きく異なります。
同じ国籍の方が特定の地区に集住し、傾向がある程度はっきりしている豊島区に対し、練馬区は広い地域に様々な国籍の方が暮らし、相談会にも多様な国籍が来場します。
状況の異なる両区ですが、いずれの相談会でも、社会福祉協議会のソーシャルワーカー、法律事務所の弁護士や外国ルーツの支援スタッフであるコーディネーター、そしてシャンティが連携し、活動を行っています。
そうして始まった練馬での活動。初回の相談会は、実に18か国の方から申込を頂きました。社会福祉協議会のソーシャルワーカーさんや、弁護士さんが、じっくりとお話を伺っています。また、物価高騰の折、食費を切り詰めている方も多く、ご支援いただいた食料を来場者の方にお渡ししました。
練馬での4回目の開催となる今年1月30日は、石神井公園駅前の会場で開催し、35名の方が来場しました。
今回の会場は、外国人住民の割合が決して多い地域ではありませんでしたが、
予想を超えたたくさんの方が相談に訪れました。
これまで、相談先を見つけることができなかった方も、少なくないはずです。
「生活が苦しく、食料をもらえてとても助かりました」
「練馬はいいところです。地域で相談することができてよかったです」
など、様々な声が寄せられました。
どんな人でも「助けて」と言うことできる地域づくりのお手伝いをしていくため、
今後も、練馬区での活動を進めていきます。
国内事業課 村松