2024.02.17
緊急人道支援
「41日ぶりにお風呂に入った!」入浴タクシー運行開始|令和6年能登半島地震
当会が活動している地域は電気・ガスは復旧が進んでいるものの断水は今なお続き、各家庭で入浴できる環境がありません。
トンネル崩壊により町に出るためにそれまでの倍以上の時間がかかる地域、夕方になると道路が閉鎖される地域などがあります。
山間の地域で暮らす被災住民にとって、自衛隊のお風呂に入浴し買い物を行い、居住地域に戻ることはとても難しい状況です。
加えて高齢者の割合が非常に高く、ご自身で車を運転し山道を移動することが困難な方が多いため、発災後町に出る機会がない方もいました。
シャンティは行政、市内のタクシー会社と連携し、自衛隊のお風呂に行くことが難しい地域の被災住民を対象に、入浴支援タクシーの運行を開始しました。
町中を走る入浴支援タクシー
震災の影響で道路状況が悪く、片側車線のみ通行可能な場所もあるため大型車両の通行ができず、最大9人乗りの車両が通行可能です。そのため、1回の運行に参加頂ける人数に限りはありますが、より必要な方を乗せて運行を行っています。
これまでに9回61人が利用しました。
参加された方の声です
「41日ぶりに風呂に入った。暖かくて気持ちよかった~」
「シャワーがたくさん出るのは良いね」
「浴槽も深いから湯冷めしないしね」
自衛隊の方とお風呂の入浴調整
自衛隊のお風呂
入浴後タクシーに乗り込む住民
入浴にあたり介助が必要な方もいらっしゃいます。
今後は水が出るようになり、デイサービスなどが再開するまで、介護職の方と連携し入浴介護タクシーも運行する予定です。
写真撮影:川畑嘉文
※当事業は、「日本財団」、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の助成金、皆さまのご支援を受けて実施しております。