ラオス 洪水被災者への緊急人道支援を開始しました!
みなさま、こんにちは。
今年の夏に入り、地震や大雨、火災等の自然災害が日本を含め世界各地で多発しています。ラオスも例外ではなく、特に先月から今月にかけて全国各地で大雨が続いています。
7月23日から24日において、シャンティが長年教育文化支援を実施してきたヴィエンカム郡に局地的な豪雨が発生しました。それにより大洪水が発生し、当郡13カ村に甚大な被害をもたらしました。
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7月24日に発生した洪水の様子
ヴィエンカム郡 洪水の被害状況
ヴィエンカム郡は、スアン川を幹川とし郡内の村々を多くの派川が走っています。大雨の影響により、それらの川が氾濫し、今回の被害をもたらすに至りました。8月2日時点で、1,098世帯(約6,050人)が洪水の被害を受け、3校の小学校と1校の中学校の校舎と教材・教具が流されてしまいました。
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洪水の被害を受けた村の様子①
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洪水の被害を受けた村の様子②
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洪水の被害を受けた小学校の様子
最も被害が大きかったのが食料と農産、畜産物です。3トン以上の米と50頭の牛と水牛、100頭以上の豚、2千羽以上の食鶏が失われてしまいました。
もちろん、こういった食料を自給するための畑や農地も被害を受け、今後、被災地の人々が食料不安に陥ることが懸念されています。
食料配布支援活動の開始!
こういった状況に対応するため、シャンティのラオス事務所は洪水の被害を受けた人々に食料物資を配布します。
食料物資の内容は、1世帯当たり、50kgの米と12ℓの飲料水、その他調理が不要な缶詰やドライフード等です。本食料パッケージは、一定の期間対象世帯の食料消費を補うことを目的としています。
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2022年の洪水支援で配布した緊急救援物資
現時点のヴィエンカム郡について、洪水自体は収まっていますが、未だ降雨は続いています。
実際の訪問時には安全を最優先とし、円滑に食料が配布できるよう調整を進めてまいります。
ラオス事務所 職員一同