三宅島にふく風
帰島から2年三宅島支援事業に学ぶ
三宅島被災者支援を続けている東京災害ボランティアネットワークと三宅島災害・東京ボランティア支援センター。これらの団体が主催する三宅島での現地研修会が、2007年7月5日~8日開催され、シャンティから関尚士(国内事業課長)と木村万里子(緊急救援担当)の2名が参加しました。
夜10時30分、竹芝埠頭をフェリーが出発。三宅島には翌朝5時30分着。島はまだ火山性ガスが発生し、ガスマスクの携帯が義務づけられています。高濃度地区を知らせる看板 阿古地区。
山頂レストハウス跡
1983年の噴火で流出した溶岩によって400戸の民家が埋没しました。 かつては緑に覆われていた雄山。2000年の噴火で景色は一変しました。
鳥居が埋没した椎取神社
三宅島の特産、明日葉。
島の最高齢92歳のキヨノさん宅を訪問。一人で畑の世話をされています。
三宅島空港は、運行の再開が待たれます。
今回の研修では、島の人たちの生活を見せていただき、これまでの支援を振り返るとともに、現在の課題、今後の支援の方向性などを話し合いました。
支援センターが開設した<みやけじま風の家>。島の伝統的な工法で作られています。
過去20年周期で噴火を繰り返してきた三宅島。2000年9月に全島避難になった時には、誰もがすぐに戻れると信じていましたが、その後避難生活は4年半にわたりました。現在島に住む住民1670名のうち、700名が高齢者の一人暮らし。高齢化問題に加えて、今後の村づくりや農業などに課題はありますが、釣りやダイビングに訪れる観光客はもどりつつあります。こうしたなかで<みやけじま風の家>は、高齢者だけでなく障がい者や島のひと、ボランティアのつながる場所として活動を続けています。
シャンティは今後も東京災害ボランティアネットワークを通じて、<みやけじま風の家>を支援していきます。