【平成30年7月豪雨 被災者支援vol.6】愛媛県4カ所の仮設住宅集会所・談話室に備品を支援
西日本の記録的豪雨に伴い被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は、被害の大きかった愛媛県西予市を中心に支援活動を行っています。
9月14日(金)と16日(日)の2日間、シャンティは仮設住宅でも住民たちの集会やサロン活動が実施できるよう、愛媛県内4カ所の仮設住宅集会所・談話室の備品支援を実施しました。
仮設住宅集会所・談話室を見学
9月に入って仮設住宅の完成も間近になった頃、愛媛県内の仮設住宅集会所・談話室のイス・つくえ・テレビ・冷蔵庫・掃除機・座布団などの備品が必要ということを知りました。弊会はこれまでも避難所などで住民が集い、安心できる場を作ってきた経験から、仮設住宅でも同じような場が必要だと感じていました。そこで、仮設住宅の鍵の受渡しや入居が始まる中、行政職員と共に仮設住宅を調査し、仮設住宅の集会所・談話室の備品支援の準備を開始しました。
仮設住宅の集会所と談話室の様子
仮設集会所・談話室準備から搬入
備品を搬入する前に、各業者から届いたイスや机などの梱包を開いて別々に送られてきた座布団の中身とカバーを組んだりする準備が必要です。今回、この作業から搬入に至るまで、これまでも一緒に活動している四国地区曹洞宗青年会(地元の若い僧侶のグループ)にご協力いただきました。
左:お寺の本堂で座布団を詰める作業の様子 右:青年会のお寺の本堂に届いた備品類
仮設住宅の集会所・談話室の様子
愛媛県西予市では、9月17日(月)をもって市内でもっとも大きな避難所が閉鎖されました。仮設住宅への引っ越しも大半の方が終わり、若い世代の中には仕事を再開する方もいらっしゃいます。それでもホッと一息つける場所、心にしまった思いを吐き出させる場所は必要です。仮設集会所・談話室の備品が整い、利用できるようになったことを受け、仮設住宅集会所で9月28日(金)から傾聴カフェ「ほっとサロン」を再開しました。
今後、避難者が仮設住宅や市営住宅へ移転することによって、これまでのコミュニティが崩壊する懸念があります。ハード面での復旧事業が注視されがちですが、阪神淡路大震災以降、国内災害の支援活動を行ってきたシャンティの経験を活かし、平成30年7月豪雨の被災地での支援活動に取り組んで参ります。