2020.09.20
緊急人道支援

【令和2年7月豪雨】ボランティアバスで被災地の人手不足軽減を目指して

国内災害
水害

皆さん、こんにちは。残暑も日ごとに和らぎ、さわやかな秋晴の季節となりました。

シャンティ国際ボランティア会は、2020年7月に発生した令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県や福岡県を中心に被災地支援を行っています。今回は被災地で行っている支援の1つであるボランティアバスの運営補助活動を紹介します。

現在、熊本県では新型コロナウイルス感染症対策として、県外からのボランティアを受け入れていません。この影響もあり、被災から2か月以上が経った今でもボランティアの人手不足に悩まされています。そこで、ボランティアバス運行によって、被災地域における人手不足を軽減しようと活動をはじめました。

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ボランティアバス運行のサポート

ボランティアバスの運行は、認定NPO法人れんげ国際ボランティア会(ARTIC)と連携して行っています。ARTICは熊本県玉名市に本拠地をおく国際協力団体で、2016年熊本地震の際もシャンティと一緒に連携して被災地支援を行いました。

今回の令和2年7月豪雨では、ARTICが行うボランティアバスの運行をシャンティがサポートしていきます。ボランティアバスは、熊本県玉名市を出発し、大きな被害のあった人吉市や球磨村、芦北町などの被災地域にボランティアを送り込みます。ボランティア参加者は熊本県に住む方々、特に玉名市在住者の方が中心です。

新型コロナウイルス感染対策をしながらの活動

新型コロナウイルス感染症対策として、当日はボランティア参加者全員が非接触型体温計で体温を確認し、体調チェックシートで体調を確認します。ボランティアバスの車内は間隔を開けて座ってもらい、マスク着用や手指消毒を徹底した上でボランティア活動をしてもらいます。引き続き、より多くの熊本県の方々が安全にボランティアに参加できるようサポートします。

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いまだに被災地のあちらこちらで掃除が終わっていない家屋が見られ、ボランティア作業をしたお宅では、「2カ月が経って、ようやくボランティアが入ってくれた」という言葉をいただきました。

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ボランティアバスは、2020年10月末まで毎週土曜日に運行する予定です。

ボランティアバスの運行を通じて、被災地の人手不足が軽減され、復興が1日でもはやく進むことを願ってやみません。引き続き皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

※当事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成を受けて実施しています。