2020.09.27
緊急人道支援

【令和2年7月豪雨】被災者の声に耳を傾ける、つながる機会をつくろう

国内災害
水害

シャンティ国際ボランティア会は、2020年7月に発生した令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた熊本県や福岡県を中心に被災地支援を行っています。今回は被災者のお話を聞く、傾聴活動をご紹介します。

台風19号長野での活動
過去の支援での傾聴活動の様子

豪雨被害を受けた福岡県大牟田市の状況

豪雨によって甚大な被害を受けた福岡県大牟田市では、2020年9月現在、100人近くの被災者がホテルでの避難生活を続けています。また、浸水を免れた自宅の2階などで生活する「在宅避難」を余儀なくされている被災者もたくさんいます。

「先行きが見えない」「雨が降ると怖くて眠れない」など、不安や不調を訴える声が出ており、被災者が長期におよぶ不安定な生活によるストレスや不安を抱えています。強いストレスや不安は、身体や心に影響があることはもちろん、復興へのアクションにもマイナスの影響を及ぼします。

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家の裏のがけが崩れた被災者宅。水道から水が出ない状況が続いていました。

被災者の声に耳を傾ける「傾聴活動」

不安を抱えている被災者のために、シャンティは現地の民間ボランティアセンターと協力し、被災地域のお宅を一軒一軒訪問する戸別訪問や、地区公民館で生活再建のための相談会を開催し、傾聴活動に取り組みます。

傾聴活動では、被災者が話しやすい環境を作り、話してくださったことをありのままに受け止めて聴きます。これによって、被災者がストレスや不安な気持ちを閉じ込めることなく、吐き出せる場を提供します。また、被災者の生活課題や必要としているものを明らかにして、次に必要なアクションにつなげます。

生活再建のための相談会では、復興時の生活再建に効果的な支援策に詳しい弁護士や建築士に講師となってもらい、被災者の方々に適切な情報を届けます。

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生活再建のための相談会の様子

コロナ禍における被災者支援活動

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、接触が不安要素になりうる戸別訪問の際には、自宅内には入らず玄関先で声掛けを行い、フェイスシールドの着用をし、訪問前にはアルコール消毒を行います。また、マスクを着用してない被災者には、当会が用意したマスクの着用を依頼するなど「うつさない・うつらない」を心掛けていきます。

被災者・支援者の両者にとって気持ちの良い支援活動となるよう、今後とも新型コロナウイルス感染予防対策を徹底して活動に取り組みます。皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

※当事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成を受けて実施しています。