あたたかい布団をお届けしました|令和6年能登半島地震
当会では、輪島市門前町に拠点を置き、活動を続けております。
未だ仮設住宅は完成しておらず、多くの方が避難所での生活が余儀なくされております。
1月より、避難所運営のサポートを続けてきている中、仮設住宅の完成や家の修繕を待ちながら避難所にて生活される方が多い中、これまで避難所の生活環境改善として段ボールベッドの設置やプライベートスペースの確保などを行ってきました。そこで見えてきた課題は、十分な寝具を所有していない方がいらっしゃることです。
避難所にて支給された布団は備蓄品としてコンパクトで薄いものが多く、長期化する避難生活では十分といえませんでした。敷布団がなく、体育館のマットや毛布を重ねて敷いていたり、枕の代わりに座布団、衣類やタオルを使ったりして凌いでいる方もいらっしゃいました。
また、断水が続く中、寝具を洗濯することは難しく、長期間同じ寝具を使用していることは衛生面からも懸念がありました。
体育館のマットに薄い毛布で就寝されている状況
そこで、仮設住宅の完成や家の修繕に時間がかかり、避難生活の長期化が予想される門前町の避難所への寝具の支援を実施。
避難所の運営を行う門前総合支所を通して門前町の避難所で布団が必要な人を把握し、
調査結果より、門前町の避難所8か所に対して、251人分の寝具をお届けしました。
避難所への布団搬入の様子
新品で清潔な寝具
1月より中学校の体育館で避難生活をしていた70代女性からは、「久しぶりに朝までぐっすり寝ることができた。」とお話しくださいました。その他にも、「今年初めて布団で寝ることができた」、「最高の寝心地!暖かかった」、「トイレに行く回数が減った」、「久しぶりにいびきをかいてぐっすり寝ていた」と言った声を聞くことが出来ました。
厳しい環境の中、「私よりも大変な人がおるからね」と周りの方のことを気遣い、優先される方が多いです。そんなやさしい心を持った方に支援が届くよう、寄り添い続けられたらと思います。
※当事業は、「ジャパンプラットフォーム(JPF)」と皆さまのご支援を受けて実施しております。