防災の日に考えてみよう―自分や大切な人を守るためにできること
9月1日は「防災の日」です。
1923年の9月1日、神奈川県西部から相模湾北西部を震源に関東大震災が起きました。また、日本では夏から秋にかけて台風や大雨が多い季節でもあります。そこで「災害から身を守ることを考える日」として、9月1日が防災の日に決められました。
「防災」と聞くと、防災リュックの準備、地震に備えた家具の固定、避難場所の確認など、皆さんも色々な取り組みをされているのではないかと思いますが、改めて命を守るために知っておくべき大切なことを、考えてみたいと思います。
災害のときに大切な行動
もし、大きな地震がきたらどうしますか?
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・まずは頭を守るために机の下にもぐる
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・窓ガラスや本棚など、ものが落ちてきそうな場所から離れる
もし大雨や台風がきたらどうしますか?
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・川や海の近くに行かない
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・高い場所や避難所へ早めに動く
そして、忘れてはいけないのは「家族とどうやって会うか」。
スマホが使えないときもあります。だから、避難場所や集合場所をあらかじめ決めておくと安心です。また、地域で行われている防災のイベント(避難訓練や、防災まちあるきなど)身近な地域の防災について、知ることも大切だと思います。家族で「もしものときどうする?」を話し合ってみましょう。
防災リュックに入れておきたいもの
防災リュックには、水や食べ物、懐中電灯、電池などを入れるのが基本ですが「心が安心できるもの」 を入れておくのも良いかもしれません。
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・好きなお菓子(身近なお菓子にも、賞味期限が5年など長期保存可能なものも販売されていることもあります)
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・読み慣れた本や漫画
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・小さなぬいぐるみ
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こうしたものがあると、避難生活の中でも気持ちが落ち着くかもしれません。
本が心の癒しになる
私たちシャンティ国際ボランティア会は、地震や大雨などの災害が起きたとき、本を届ける活動もしています。
たとえば昨年に起きた能登半島地震の後、輪島市立図書館図書館と連携して「移動図書館活動」(活動動画はこちらから観られます)を実施しています。本を読むだけでなく、おしゃべりの時間を通じて、ほっとできる居場所をつくっています。
本は知識を知るだけでなく、心を落ち着けたり、笑顔を取り戻したりする力があるのではないでしょうか。
今日からできる防災アクション
防災の日をきっかけに、みんなも小さな一歩を始めてみませんか?例えば、こんなことができると思います。
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・普段、学校などで行っている避難訓練を「どうしてやってるのかな?」と考えてみる
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・防災についての本を読んでみる
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・家族と一緒に防災リュックの中身をチェックしてみる
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・防災食を食べてみる
災害はいつ起きるか分かりません。だからこそ「自分や大切な人の命を守る行動」を考えることが大切です。防災の日をきっかけに、ぜひみなさんも身近な防災について、大切な人と話し合ってみてください。
国内事業課 石塚