アフガニスタン東部地震/シャンティの支援チームが被災地にて活動を開始しました
8月31日深夜に発生したアフガニスタン東部の地震において、発生から二日後の9月2日、シャンティの支援チーム(ジャララバード事務所職員2名、クナール県出身のボランティア1名)が、今回の地震で最も被害を受けた地域の一つ、クナール県ヌルガル郡へと向かいました。これまでに把握している情報によれば、同郡では7つの村が壊滅的な被害を受け、このうち車で向かえる村もありますが、道路が寸断されているため徒歩で2時間以上かかる村もあるとのことです。多くの建物が倒壊し、助かった人たちも野外での避難生活を強いられ、食料や水、医療を緊急に必要としています。またこの時期は雨も多く、被災地が位置する山岳地帯では気温が下がることもあり、乳幼児や高齢者、妊婦には非常に厳しい環境になります。このため支援チームは、雨風をしのぐためのテントとシートを調達しました。
被災者から被害の状況を聞き取るスタッフ

被災者から被害の状況を聞き取るスタッフ

被害の状況を確認するスタッフ

被害の状況を確認するスタッフ
被害の全容は未だ明らかになっていませんが、当局の発表によれば、クナール県だけで1,400人が死亡、3,000人以上が負傷、5,000軒以上の家屋が損壊し、多くの村々で人々が倒壊した家屋の下敷きになっているとのことです。現地メディアのインタビューを受けていた被害男性は、この地震で妻と5人の子どもを一度に失いました。「私には、何も必要ない。こんな形で命を落とした妻と5人の子どもを埋葬し供養してあげたい。供養するために支援をお願いしたい」と涙ながらに答えていました。
被災地に続く道路は土砂崩れや落石によって寸断され、被災地へのアクセスが非常に困難になっています。ヘリコプターを使っての救援活動が行われていますが、緊急に必要とされているシェルター、水、衛生、緊急医療、トラウマ・心理的ケアといった支援は圧倒的に不足しています。まずは人命救助を優先としつつ、現地の支援機関が連携して対応に当たっていますが、復興には相当の時間を要することが予想されます。シャンティは引き続き、現地スタッフ、関係機関と密に連携し、食料や物資、シェルター支援を行うべく準備を進めてまいります。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願い致します。
■クレジットカード
こちらのお申し込みフォームからご寄付いただけます
https://donate.sva.or.jp/otg_er/ver3.2/index_001.html
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。
■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年アフガニスタン地震支援」とご記載ください。
引用元ウェブサイト
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20250903_03/
https://apnews.com/article/afghanistan-earthquake-kunar-e994a151eabef436809e588eeb0ef527