2025.10.31
緊急人道支援

アフガニスタン東部地震/食料・生活必需品を配布しました

アフガニスタン
震災

アフガン東部地震写真1

8月31日のアフガニスタン東部地震発生から2か月が過ぎました。多くの被災者が未だテントで生活する中、シャンティは10月28日、特に被害が深刻だったクナール県ヌルガル郡において、食料・生活必需品の配布を実施しました。今回のブログではその様子をお伝えします。

 

345世帯に小麦や豆、毛布、石鹸などを配布

10月28日、支援物資の配布会場には、被災した345世帯が複数の村から集まり、小麦や豆などの食料や、毛布や石鹸などの生活必需品・衛生用品を受け取りました。各コミュニティからの代表者が、配布が適切にかつ公正に行われるかを見守る中、すべての世帯に予定通りに支援物資を届けることができました。

 

支援物資を積んだトラックが到着しました。

支援物資を積んだトラックが到着しました。

 

配布会場では、一人ずつ受付をします。

配布会場では一人ずつ受付をします。

 

支援物資を受け取り、笑顔を浮かべる被災者も見られました。

支援物資を受け取り、笑顔を浮かべる被災者も見られました。

 

会場にはクナール県の経済局長(Director of Economy)も駆けつけ、「シャンティは助けを必要とする人々にいつも寄り添い、支援を届けてくれます。私たちはシャンティに感謝するとともに、引き続き支援をお願いしたい」と感謝を述べました。

今回の活動は、地震の影響で道路状況が悪く、配布場所も限られているなど、難しい状況の中行われました。同席した現地の地震委員会の委員長は、「シャンティは、被災者が必要としている物資をたくさん届けてくれました。頼るものもない弱い立場の人々のために、この遠い渓谷の村まで支援を届けてくれたシャンティの皆さんの努力を称えます」と謝意を示しました。

 

支援を受け取った人たちの声

支援物資を受け取った被災者らからも、喜びや感謝の言葉が聞かれました。あるコミュニティの長老は「冬が近づくなか、この食糧は我々が寒さを乗り切る助けになります」と、話しました。

父親と会場に来ていた少年は毛布を受け取って、「これで暖かくして過ごせる。早く家に持って帰りたい」と喜んでいました。また、別の少年は、地震直後はがれきの下で一晩過ごし、翌日救助されたという過酷な経験を話してくれましたが、配布された食料を見て「家にあるもうすぐ小麦が無くなりそうだったので、(配布された)豆や小麦を見たらお母さんはとても喜ぶと思います」と笑顔を見せました。

 

 

シャンティでは今後も、避難キャンプ等において、食糧・生活必需品配布を予定しています。アクセスの難しさや配布場所の確保など、活動を進める上での課題や困難は多くありますが、当局や現地コミュニティ、他団体等と協力・調整し、支援を届けるために活動を続けてまいります。冬になれば、山岳部の被災地の気温は氷点下まで下がります。家を失い、避難キャンプでテント生活をしている被災者は、より一層厳しい状況にさらされます。皆様の引き続きのご支援をお願いいたします。

 

【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願い致します。

■クレジットカード
こちらのお申し込みフォームからご寄付いただけます
https://donate.sva.or.jp/otg_er/ver3.2/index_001.html
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。

■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年アフガニスタン地震支援」とご記載ください。