2025.09.08
緊急人道支援

アフガニスタン東部地震/被災地にテントを届けました。

アフガニスタン
震災

8月31日深夜に発生したアフガニスタン東部地震は、近年同国で発生した地震の中でも、最悪の被害となっていると言われています。今回は、シャンティの支援チームの活動と、現地から届いた被災者の声をご紹介します。

【テントが被災地に届けられました】

地震発生直後に支援チームが向かった被災地では、多くの家屋が倒壊していました。夜間には気温が低下する中、生き残った人たちは野外で過ごしており、緊急にシェルター物資を必要としていました。そこで支援チームは雨風をしのぐためのテントを調達し、被災した村々に届けました。

今回の活動地域は、被害が最も深刻なクナール県ヌルガル郡の村の一部です。テントを積んだトラックが、同郡Mazar Dara村に到着しました。

トラックを積んだテントが、被災地に到着しました。

トラックを積んだテントが、被災地に到着しました。

被災地に到着したテント

被災地に到着したテント

しかし、現在車で行けるのはこのMazar Dara村まで。そこから先の村は、地震の被害で道路が寸断されているため、徒歩で届けるしかありません。テント一つ一つを背負い、被災した道路を通って被災した村々に歩いて向かいます。徒歩で数時間かかる村もあり、支援を届けるのも危険と困難が伴いました。

テントを一つ一つ担いで運びます。

テントを一つ一つ担いで運びます。

このようにしてテントが届けられた被災地では、住む家や財産を失い、野宿で過ごしていた被災者が過ごすためのテントが設置されました。

設置されたテント

設置されたテント

設置されたテント

設置されたテント

 

設置されたテントに、子どもたちも喜んでいます。

 

支援チームは、被災者に対し、インタビューを実施しました。このうち、10歳の女の子、バドゥリちゃんの声をご紹介します。

【被災者の声:バドゥリちゃん(10)】

バドゥリちゃんは地域のCBE(Community-based Education)のクラスに通っており、今回の地震で父親と二人のきょうだいを失いました。現在は生き残った家族と一緒に、村から離れた学校で避難生活を送っています。

「寝ていたら、突然地震で家が揺れて目が覚めました。屋根の半分が崩れ落ちてきて、眠っていた父親ときょうだいがその下敷きになりました。お母さんは怪我をしましたが妹を連れて逃げて、私もそれを追いかけました。その夜は山の中で過ごし、朝になってお父さんときょうだいが二人とも亡くなったことを知りました。夜が来るのが怖いです」
「近所の人たちに、ここは危ないから出ていくようにと言われ、歩いてここまで来ました。当面はこの学校にいるようにと政府の人たちに言われています。お母さんは怪我をして診療所にいます」
「家が恋しい。CBEのクラスに行きたい。クラスで一緒だった仲の良い友達も死んでしまい、とても悲しいです。先生も死んでしまったと聞きました。そして、今は将来がとても心配です。お父さんもお兄さんも死んでしまって、面倒を見てくれる人が誰もいないのです」

 

被災者にインタビューするスタッフ

被災者にインタビューするスタッフ

今回の地震では、これまでに死者2,205人、負傷者3,640人、少なくとも家屋6,700軒が全壊したことがわかっています。支援は圧倒的に足りておらず、多くの被災地が十分な支援を受け取ることができていません。
シャンティは引き続き、現地チームと協力して、被災者に必要な支援を届けるべく準備を進めてまいります。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願い致します。

■クレジットカード
こちらのお申し込みフォームからご寄付いただけます
https://donate.sva.or.jp/otg_er/ver3.2/index_001.html
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。

■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年アフガニスタン地震支援」とご記載ください。

 

引用元ウェブサイト

Afghanistan Earthquake: Health Cluster Situation Report #2 (4 September 2025) – Afghanistan | ReliefWeb

Afghanistan: Eastern Region Earthquake Situation Report #2, September 5, 2025 – Afghanistan | ReliefWeb