タムヒンキャンプでお手玉が紹介されました(後編)
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。後編をお送りします。
早速タムヒンキャンプのコミュニティ図書館を訪れると子どもたちは意外に少なく40人くらい。「これくらいならじっくりお手玉交流もできそうですね」と思っていたら、10分もたたないうちに200名近い子どもたちで図書館は満員御礼。大人たちは入り口の外に立ち見となりました。
まず、SVAスタッフや図書館員がゲームやパネルシアターを上演。元気いっぱい、無邪気な子どもたちを撮影するメンバーの方々。
子どもたちとアクションゲームで交流する伊藤さん。
恒例のカレンダンスも披露。満員の子どもたちをギュウギュウ寄せてやっと作ったスペースで踊ってもらいました。独特の早いテンポのリズムに合わせて、堂々と踊る子どもたち。
「だいぶ上手になりましたね」というのは有馬さんの弁。
さて、いよいよハイライトの「お手玉交流」。200人の子どもたちを通訳を通してまとめるのに四苦八苦。まずは、デモンストレーションで「両手3個ゆり」の技を披露してもらいました。
そして、一個づつ配ったお手玉で「玉入れ」。混乱の内に終わった感はありましたが、お手玉は一人でもみんなでも遊べるのです。
我こそは!という子どもに前に出てきてもらって「片手2個ゆり」「両手3個ゆり」に挑戦。角野さん(手前)と宮本さん(奥)が手ほどきをしてくれましたが、そう簡単にできるわけはありません。
カレンダンスを踊ってくれた女の子もお手玉に挑戦。この後、角野さんはお手玉をひとつ女の子の頭に乗せました。落とさないようできたかな。
一方、大人用図書スペースでは、アンダソンさん(右から2人目)が図書館員にお手玉の作り方を講習。かなり準備が整っていたせいか、あっという間にそれぞれ縫い上げてしまいました。中に入れるものは「食糧配給の大豆」でいけそうとのこと。
最後には、皆さんに感謝の意を込めて、子どもたちの絵のプレゼント。皆さんからも日本の子どもたちが描いた絵や文具、そしてもちろんお手玉も寄贈して頂きました。
図書館での交流会はあっという間でしたが、代議員の皆さんが各地で地道に行っている支援活動の「種まき」が実際に「日本のお手玉の会・長崎支部」http://edonagasaki.jp/otedama/index.html
と難民の子どもたちの出会いという形で芽が出た瞬間でした。
ここで使われたお手玉は、おばあちゃんたちが「難民の子どもたちに」と持ってきてくれた心がこもったプレゼント。その温かい気持ちは必ず子どもたちに伝わっていくことでしょう。
また、難民キャンプでは、伝統文化に対する感覚はとても希薄になりがちです。今回のお手玉は日本の伝統文化ですが、難民の子どもたちにとって他の文化に触れることで自分の文化を意識するよい機会になったことと思います。
地域と地域がつながって、元気になるような活動、今後も模索していきたいですね。この場を借りて、ツアー参加者をはじめ、バックアップして下さった方々に感謝致します。ありがとうございました。
以上、小野がお伝えしました。