ミャンマー(ビルマ)難民問題の出張授業にゆく
新宿区立四谷第六小学校6年生にむけて、出張授業を行いました。
テーマは「ミャンマー(ビルマ)難民キャンプにおける
コミュニティ図書館事業」。
ミャンマー(ビルマ)の難民問題について話します
まず、ミャンマー(ビルマ)の少数民族であるカレン族が、難民になっている現状について、説明しました。難民の数は約14万人で、新宿区の人口約31万の半分程度の規模だと聞き、その数の多さに驚いた表情を見せる子ども達もいました。
先生にカレン族の民族衣装を着ていただきました
カレン族の子ども達が描いたイラスト
授業には、カレン族の子ども達が描いたイラストと民族衣装を持参しました。先生の民族衣装の姿が、とてもお似合いだったのが印象深かったです。イラストも、「色の使い方がきれい!」「何を使って描かれているの?」と、子ども達は大きな関心を持っていました。
訳文シールを貼った絵本
不自由な生活である難民キャンプ。子ども達も、自由に元気いっぱい遊ぶことは出来ません。そんな子ども達に、「少しでも笑顔を取り戻して欲しい」ということで始めた現地の図書館事業について話しました。日本語の絵本に、カレン語、ビルマ語の訳文シールを貼ることによって、読むことができます。子ども達は、字は読めなくても食い入るように見つめていました。
手を挙げ質問をする子ども達
「難民とは?」「自由が無いってどんなこと?」という、日本にいるとあまり意識することのない内容の授業であったため、数多くの質問が寄せられました。
約20年前の小学生の頃を思い返せば・・・。
授業は担任の先生が行うことが当たり前で、今回のように外部から講師を呼び、授業を行うようなことは全くありませんでした。今回以外にも、現場で活躍されている方々をお呼びし、授業が行われているそうです。
「なんて贅沢な!!」と、今の小学生が羨ましく思いました。
また、今日の授業を聞いた子ども達が、少しでも国際分野に関心を持ち、将来何かしらの形で関わっていくきっかけになればと願うばかりです。
インターン 三輪 喜則