2011.11.14
海外での活動

さらにアクティブな図書館を目指して!

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

ニラゲービックリマーク(カレン語で「こんにちは!」)
ミャンマー(ビルマ)難民支援事業事務所の菊池です。
今日は、先週の11日(金)、12日(土)にヌポ難民キャンプで開催された図書館活動実践ワークショップ(研修会)を通して見えてきたアクティブ(活動的)な図書館について紹介したいと思いますニコニコ

皆さんは、「図書館」に対して、どんなイメージをお持ちですか?
私が小さい頃から慣れ親しんだ茨城県の地元の図書館は、とても静かな図書館でした。というよりも、静かにしなくてはいけない図書館、という方が正確な表現かもしれません。図書館内の張り紙にも、「私語は控えましょう」と書いてあったような記憶があります。地域によって有り様は異なるのかもしれませんが、私の図書館のイメージは、「静かに本を読む場所」でした。
その図書館のイメージは、タイ、ミャンマー国境の難民キャンプの図書館に出会って、がらりと変わってしまいました。難民キャンプにある図書館は、それはもう、とてもアクティブなのです!! もちろん、静かに本を読むこともできますが、難民キャンプの図書館では日々子どもたちに向けて様々な活動が行われています。おはなしの読み聞かせ、踊り付きの歌、ゲーム、折り紙、お絵かき、など、文字が読めない子どもたちも参加できる活動です。
そして、その活動を主に担うのが、図書館員カレン青年同盟(KYO)図書館青年ボランティア(TYV)です。図書館活動実践ワークショップでは、彼らを対象に、おはなしの読み聞かせ技術の向上、そして新しい歌や踊り、ゲーム、折り紙の習得を目標に実施されました。
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このワークショップのプログラムは下記のようになっています。
1.様々な道具を使ったおはなしの読み聞かせ
2.おはなしの読み聞かせのイベントの構成
3.ゲームのための道具づくり、遊び方
4.折り紙の作り方
1日半をかけて、様々な道具を使ったおはなしの読み聞かせの練習、パズルや輪投げ、すごろく、カードなどのゲーム作り、新聞紙や折り紙を使ったかぶとやかばん作り、そして踊り付きの歌の練習を行いました。新しいゲームや踊りに参加者も興味津々。研修会が終わる頃には、今回学んだことを、早く子どもたちに見せたい!明日から実践しよう!という声が上がりました。
ワークショップの様子を少し覗いてみましょうにひひ
絵本を使った読み聞かせ。
みんなで読み聞かせの改善点について話し合います。

本の表紙のコピーを利用したパズル作り。
身近なものを利用してゲームの道具を作ります。

すごろく作り。
サイコロもすごろくもすべて手作りです。

研修会場である図書館の奥では、学校が休みの子どもたちが本を読み始めました。
研修の様子が気になる子もいるようですね。


これからも7つの難民キャンプで様々な研修会が続いていきますが、気持ちも活動内容さらにアクティブな図書館を目指して、頑張っていきたいと思いますビックリマーク

ミャンマー(ビルマ)難民支援事業事務所 菊池