2012.05.26
海外での活動

ミャンマー(ビルマ)難民事業 内部評価を実施

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

こんにちは。 海外事業課の中原です。

2000年から開始しましたミャンマー(ビルマ)難民事業、早いもので今年で12年を迎えます。5月12日よりタイ・メ―ソットに出張し、第4フェーズ(2010年~12年の3カ年)の内部評価を実施してきました。

図書館事業の対象となっている7か所全てのキャンプを訪問することは難しいことから、ミャンマー(ビルマ)難民事業担当の鈴木スタッフと二手に分かれ、2チームにてメ―ソット及びメーサリアンエリアのキャンプの関係者にインタビューを行いました。

インタビューの中では、長期化したミャンマー(ビルマ)難民キャンプが抱える様々な課題を伺い、中でも2005年から開始した第三国定住プログラムによる人の流出は、コミュニティー、またキャンプで支援活動を続けるNGOにとって、大きな問題となっていることを改めて痛感しました。

ですが、メラマルアンキャンプを訪問した日に感動の再会がありました。
同キャンプに図書館が開館した2001年5月から図書館員となったジュリアさんとポセアさんのお二人がなんと、今なお働いてくれていたこと、更に私たちが訪問した日の16日は、な、なんと、勤務開始から11年目となるお祝いの日であったこと、本当に涙がこぼれそうになりました。

館内に目を向けると、かわいらしい装飾、足を運びたくなるような雰囲気、彼女たちのようなベテラン図書館員の存在の中で、作られてきたものだろうと感じました。

「図書館は全ての人々に開かれた教育の場であり、そして子どもたちは、伝統文化活動を通じて、それぞれの民族への理解が深まり、共存の大切さを学んできていると思います。」という声がインタビューの中で多く聞かれました。

現在、関係者間で事業評価のまとめを行っていますが、それを踏まえ、現地では2013年からの取組みに向けた事業形成調査を開始します。
ミャンマー(ビルマ)難民の人たちに「心の栄養」を届けられるよう、頑張っていきたいと思っていますので、引き続き宜しくお願いいたします。

海外事業課
中原 亜紀