難民子ども文化祭に込められた思い
こんにちは!!ミャンマー(ビルマ)難民事務所インターンの山中です。
今回は前回の記事で予告させていただいた通り、先々週の11月3日と6日に行われた難民子ども文化祭についてお伝えしたいと思います。このイベントは様々な民族が共存しているキャンプの中で、各民族が自分たちの文化を継続していくことを目的に、メラキャンプとメラマルアンキャンプで開催されました。イベントのテーマはずばり「PEACE(平和)」です。
イベント期間中は驚いたり、喜んだり、感動したりといろいろなことがあったのですが、まずは準備日の様子からご紹介!
(ブース作りの作業風景)
何気ない光景のようではありますが、この様子を日本で見ることはほとんどないと思います。通常、何かイベントをやる際はテントを組んでブースをつくるところを、メラマルアンキャンプでは地面に穴をあけ、竹を上手に組んでそれを作ります。この作業工程と完成度にはとても驚かされました。
イベント当日の前半は弊会のスタッフや図書館青年ボランティア(以下TYV)が用意した催し物を子どもたちが楽しみました。先月のリーディングフェスティバルのときのように、どのブースも大盛況で、スタッフも図書館青年ボランティアも大忙しでした。今回は参加者全員に赤いユニフォームが配られたため、より一層、統一感があったような気がします。
(紙でできた魚釣り)
(色塗りを教えるTYV)
後半は各民族による伝統舞踊の披露や参加者全員による難民子ども文化祭のテーマソング「共に生き、共に学ぶ」の大合唱です。各民族の文化やアイデンティティを忘れないための取り組み、そしてそれらが共存していくことの大切さをそれぞれ学ぶことができました。
(伝統舞踊の披露)
(合唱の様子)
ちなみに、メラマルアンキャンプでは日本人のスタッフによるパフォーマンスもありました。分かりづらい写真ですが、これは一応ソーラン節です(笑) 私個人としては約10年ぶりに踊ったのですが、もちろんほとんど踊り方を忘れてしまっており、何度も事前に練習をしました。本番ではミスもありましたが、観客の人たちから温かい声援をいただけてとても嬉しかったです。
(日本人によるソーラン節)
現在も異なる価値観の共存は世界中で課題となっています。平和の実現に多様性の尊重が欠かせないことは周知の事実でありながら、これを達成することは容易ではありません。しかし、今回の文化祭のような取り組みが(キャンプが存続する限りは)これからも続き、世界中でこうした活動がさらに広がったら、平和な社会は徐々に実現されていくのかもしれません。
(最後に集合写真!)