アトリエと化す事務所?!
こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所インターンの浅木です!
メーソットにある事務所では、毎月たくさんの本が届き、図書館への配架に向けて準備が行われます。
そんななか、突然現る、、、
ジャガイモ。
本当に、突然でしたね。すみません。
実はこれ、図書館で行われる、ある活動で使われます!
みなさんご存知の通り、図書館では絵本を使った読み聞かせだけでなく、
物語をさまざまな方法を用いて子どもたちに伝えています。
たとえば、パペットを使った人形劇
ペープサート(紙人形)を使ったものや
マスコットを使いエプロン上で繰り広げられるものもあります。
その際、必要となるさまざまな小道具ですが、ほとんどが事務所で作られています!
今日は、その小道具(作品?!)が生まれる様子をご紹介したいと思います。
先程のジャガイモですが、「チキンカレー」を題材にしたお話に登場するそうです。
中心となって作っているのが、コーディネーターのトウさん。
一つ一つ丁寧に縫い上げていきます。チキンもこの通り!!
難民キャンプ内では、米や豆、油、ペースト状になった魚などの配給が月に一度行われています。
「ジャガイモってどんな形をしているの?」「ニンジンの味って?」「きゅうりの切り口ってどんな模様?」
私たちは、自分の口にする野菜について、学校で教わることはありませんが知っていますよね。
しかし、得られる食材が限られている環境では、このような疑問すら出ることがありません。
このようにマスコットを使ったお話を通して、身近な「食」について、子どもたちが関心を高めたり想像を膨らませたりする経験になればと思います。
そして、こちらの豚には、ちょっとした仕掛けが・・・。
・・・・!!!
こちらは、まだ試作品とのこと。中から小さな子豚が出てくる仕組みになっています。
子どもの想像を掻き立てるような工夫がされています!
図書館で使用されるのはまだ先のようですが、どんな物語が繰り広げられるのか楽しみです。
また研修会で使う道具の準備にも余念がありません!
来週行われる研修会にむけて、ドライバーのチャポーさんも道具作りに参加。
そして、こちらは図書館・学校図書室の本棚を作成しているところです。
(外務省 日本NGO連携無償資金協力事業)
そうなんです。なんと現在図書館で使われているこの本棚も手作りのものでした!
雨季とはいえ日中は熱いにも関わらず、屋外での作業が続きます。
本当に、この事務所で作られるものの完成度には驚きを隠せません!
それだけでなく、手作りってなんだか温かみがありますよね!
多くの子どもたちの笑顔を願って作られる作品の数々、図書館に届くまでの裏側や作っているスタッフの気持ちを知ると物の見方も変わってきます。今後、図書館を利用する方々がどのような反応を見せてくれるのかとても楽しみです。
図書館での多様な活動が、子どもたちが多くを経験できる場になるように今後も精進したいと思います!
次回以降、実際に作られた道具や本棚が難民キャンプで使われている様子もお届けしたいと思います。