2016.11.30
海外での活動

難民子ども文化祭を開催しました!

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

先日、2016年11月22日、ウンピアム難民キャンプで難民子ども文化祭を開催しました!第8回目となる今回の文化祭テーマは「Unity(団結)」です。カレン、ミャンマー(ビルマ)、カチン、アラカン、チン、モン、パオ、ムスリムの8民族から約160人の子ども達が参加しました。

文化祭は2部構成。第1部では、人形劇や読み聞かせ、ゲームなどのレクリエーション活動を行いました。子どもたちは、各民族の混合のグループごとにブースを巡ります。このグループ、民族もさまざまですが、学校や学年もバラバラです。民族に関係なく、同じグループ内の幼い子どもたちをサポートする図書館青年ボランティア (以下、TYV) や年長さんたちがとても印象的でした!SVA事務所のスタッフも、図書館員も、TYVもみんなで1つのイベントを盛り上げます。

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(オープニングセレモニーの様子)

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(読み聞かせコーナー エプロンを付けたTYVとお話しを進める図書館員)

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(図書コーナーで絵本を選ぶ子どもたち)

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(TYVによる人形劇)

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(人形劇を楽しむ子どもたち)

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(テーマソング、Hello My Friends の合唱)

第1部終了後、真っ先に第2部の会場に向かいゴミ拾いをするTYVたち。これを見た子どもたちもお兄さん、お姉さんに続きます。

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第2部は、民族ごとのパフォーマンスです。子どもたちは、それぞれの伝統衣装に身を包み、歌や踊りを披露しました。難民キャンプの中では、自民族の伝統を披露する、他の民族の伝統・文化を見るという機会は多くありません。(もちろん、日本にいてもそんな機会ってめったにないですよね。)

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(カレン族のパフォーマンス)

 

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(一般の観衆として約3000人が集まりました)

 

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(合唱の様子)

この第2部を通して、子どもたちは、共生するさまざまな民族の文化を知ると同時に、自分について、自身の民族について捉え直し、独特な価値観に改めて触れることができたのではないかと思います。

またアイデンティティの形成という意味でも、とても大事な役割を果たしていました。文化祭終了後、参加したモン族の男の子(8歳)は「どの民族の踊りも素晴らしかったし、比べることは出来ないけれど、やっぱり自分たちの民族が好き。」と語ってくれました。難民キャンプにいる子ども達の多くがキャンプ内で生まれています。そのような子どもたちにとっても、自分の民族に対して認識を深めるきっかけになっていればと願っています。

(この難民子ども文化祭は、外務省 日本NGO連携無償資金協力事業として行っています。)

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所 インターン 浅木