ウンピアム難民キャンプ「サッカーフェスティバル」開催!
こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の山内です。東京事務所での3年勤務を経て、今月より本事務所に着任しています。
日本は今ワールドカップで盛り上がっているかと思いますが、こちらからは本日ウンピアム難民キャンプで開催されたばかりの「サッカーフェスティバル」の様子をお伝えします!!
実は本日6月20日は「世界難民の日(World Refugee Day)」です。この日に合わせて、サッカーフェスティバルを開催しました。また、このサッカーフェスティバルに、福島県福島市出身で、ジュビロ磐田でもプレイした経験を持ち、現在タイ在住の本田慎之介氏(Cilie Sports Clubコーチ)を招待しました。
世界難民の日 式典の様子
ウンピアム難民キャンプには約1万1千人が暮らしており、今日の式典にも多くの人が集まりました。
在タイ日本大使館大村公使からのスピーチでは、現在ミャンマー本国への帰還が続く中ではありますが、これまで培われてきた友情はどこにいても皆の記憶に残ると思っていますとの言葉を頂きました。
また、本田氏も続けて、困難なことがあっても夢を持って、その夢に向かって頑張って欲しいとスピーチを行いました。
本田氏によるサッカー教室
式典後、早速サッカー教室が始まりました!!雨の降る中ですが、予定していた人数よりも多い子ども達が集まり、練習から本田氏の指導にも熱が入ります。
日本からの参加者を含めて、青年の部と子どもの部で男女混合試合を行うなど教室は続き、、
最後には全員で手を繋いでダッシュ!を行い、楽しく笑顔で教室を終了することができました。
指導をしながら、好きなものこそ100%の力を出すんだ!と力強く伝える本田氏に、子ども達も引き付けられたようです。参加した子どもからは、「本田選手が好きになりました」といった感想が寄せられました。
図書館での交流会
サッカー教室終了後は、ウンピアム難民キャンプ内図書館にて交流会を開催しました。本田氏が、絵本『ミラクルゴール』(マイケル・フォアマン作・せなあいこ訳)を子ども達へ読み聞かせしました。
この絵本はプロサッカー選手になる夢を持つ少年のお話でした。読み聞かせの後、本田氏から子ども達に「あなたの夢は何ですか?」と聞いた所、サッカー選手・バレーボール選手・医師・先生といった夢が次々と寄せられました。
その夢を聞いて本田氏も自身のサッカー選手やコーチとしての経験を子ども達に伝え、「今持っている夢に向かってぜひ頑張って!!」と応援しました。
最後には、日本から持ってきて頂いた折り紙で、参加者全員で紙飛行機を折りました。今自分が持っている夢を思い浮かべて、全員で紙飛行機を飛ばしました。
泥だらけになりながら、楽しそうにボールを追いかける子ども達を見て、サッカーは性別・年齢・体格といった垣根を越えて、楽しめるスポーツなのだということに改めて気が付くことができた一日でした。また、本田氏が子ども達に伝えていた「夢」を持って頑張ることを、シャンティとしてできる限りサポートしていきたいと感じました。
※本サッカーフェスティバルは、Sport for Tomorrowの認定事業です。当会とウンピアム難民キャンプ委員会、Right To Play(基礎教育、スポーツ振興を推進する国際NGO、本部カナダ)が協力し実施しました。そして、このフェスティバル開催にあたって、在タイ日本大使館、公益社団法人日本プロサッカーリーグ、国際交流基金バンコク日本文化センターより後援を頂きました。