幼児教育事業:先生が先生を支える研修
皆さま、チョムリアップスオ。
カンボジア事務所の幼児教育事業チームは、前回のブログの更新後は、教員向け研修のためのトレーナー養成研修と教員向け研修などの活動を実施しました。
トレーナー養成研修
幼児教育事業の中では、これから数回の研修を予定しており、まず初めは「遊びを通した学びのための幼稚園の環境構成」についての研修です。教員向け研修の対象はもちろん幼稚園の教員になります。また、(言葉にすると何だかややこしいのですが)その教員向け研修のトレーナーとして、幼稚園の教員(カンボジアには中央幼稚園と呼ばれる、地域の見本的な役割を担う幼稚園があり、その中央幼稚園の教員)に協力を頂いています。そのため、トレーナー養成研修は「先生の先生」になってもらうための研修、と表現してもいいかと思います。
トレーナー養成研修では、メインのテーマである環境構成についてだけではなく、子どもと大人の学びの違いを理解してもらうために成人学習について、良いトレーナーになるためのヒントなどについても触れました。
写真:実際に教員向け研修で受け持つかもしれないセッションを、参加者同士で予行練習してみて、フィードバックをもらっている様子
教員向け研修
そして、トレーナー養成研修から1か月ほどたった後、教員向け研修を実施しました。トレーナーとして誰かに教えるのは初めて、という人も少なからずいましたが、皆さん準備をしっかりして、自信をもって研修に臨んでいたと思います。さすがだな!と感じました。
(写真:トレーナー(左、中央幼稚園教員)が研修をファシリテーションしているところ)
(写真の中の絵本:『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』ひさかたチャイルド、『どうぶつのおかあさん』福音館書店、『ねんね』アリス館、『ひとりじめ』・『なにをたべてきたの』佼成出版社)
この研修の参加者である幼稚園の先生たちも、グループワークで意見を活発に交わしたり、分からないところを積極的に質問したりといった姿が見られました。特に、遊びを取り入れた活動を行っている幼稚園の活動の様子の動画を見ている時には、動画の子どもが生き生きと楽しんでいる様子を見て、思わず参加者もにっこり。園に帰って、遊びをベースにした活動や、子どもたちの興味を刺激するような環境構成をぜひ積極的に実践してもらいたいと思います。
(写真:遊びをベースにした幼稚園の活動を計画するワークに取り組む参加者)
うまくできた点、改善すべき点などをシャンティをはじめとした関係者で振り返り、次のトレーナー研修と教員向け研修に活かしていきます。
(写真:研修会場で、研修参加者で集合写真)
今年も早いもので残り3カ月。引き続き様々な関係者と協力して、活動を進めてまいります。最後までお読みいただきありがとうございました。
※この事業は国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業により実施されています。
カンボジア事務所 石塚