カンボジア 幼稚園園舎の贈呈式
チョムリアップスオ(こんにちは)!カンボジア事務所インターンの佐藤です。
先日の12月12日から14日にかけて、現在実施しているオッドーミンチェイ州における幼児教育事業の対象幼稚園3園(ドウンケンプニート幼稚園、トラット幼稚園、トラペアンプラサット幼稚園)で、園舎の贈呈式がありました。贈呈式は、州教育局局長や郡の行政職員、郡教育局の職員、並びに幼稚園に通う園児とその保護者、幼稚園教員など、多くの方々の参加のもとで執り行われました。州教育局や郡教育局からのスピーチでは、園児たちの成長や学びを支えていこうという強い思いが、教員や保護者に共有されました。
また、贈呈式と併せて、移動図書館活動および保護者向けの幼稚園活動説明会も行いました。移動図書館活動では、まず幼稚園教員によるアイスブレイクが行われ、続いて弊会職員がおはなしの読み聞かせを行いました。園児たちは、大きな絵本や紙芝居を使ったおはなしの読み聞かせに興味津々で、おはなしの展開に合わせて驚く声やはしゃぎ声が聞こえることもありました。
読み聞かせ後は、自由に読書する時間が設けられました。移動図書館車に駆け寄り、思い思いに本を手に取って読む園児たち。友達同士で同じ本を一緒に読んだり、職員と一緒に声に出して読んだりしている園児もいました。
読書の後は、アクティビティの時間。今回は、折り紙でカタツムリとカバンを作りました。細長い形の紙をくるくる巻いたら、葉っぱに糊をつけてその上に巻いた紙を乗せます。手に糊をつけて手乗りカタツムリにしたり、完成したカタツムリを頭に乗せて楽しんでいる園児もいました。自分で作り上げた作品を見て、園児たちはとても嬉しそうな様子でした。
園児が読書やアクティビティを行っている間、教室内では保護者を対象に幼児教育に関する啓発を目的とした幼稚園活動説明会が行われました。この説明会では、幼稚園の教材や設備について、また子どもの成長における幼児教育の重要性について、幼稚園教員から保護者に向けて説明しました。教員自身が説明の担い手となることで、保護者に向けてのインプットになると同時に、教員にとってのアウトプットの機会にもなったようです。保護者から教員に向けて質問が出される様子も見られました。
今回の幼稚園3園での贈呈式の様子を通して、教員、保護者、郡や州の行政職員や教育局等多くの関係者間での連携により、園児たちがのびのびと「遊びや環境を通した学び」をできるような場づくりがされてきたことを実感しました。本事業の実施期間は残り少なくなってきておりますが、今後とも引き続き幼稚園の様子をお伝えしていけたらと思います。
※本事業は、令和5年度 日本NGO連携無償資金協力により実施されています。
カンボジア事務所インターン 佐藤