「やさしい日本語」で交流しよう!~多文化共生ボランティア講座を開催しました~
前回ご紹介したように、練馬区では地域との繋がりを求めている外国人と、彼らに対して何かサポートしたいという日本人の方を結びつけるべく、多文化共生ボランティア講座を開催しました。(詳細はこちらの記事をご覧ください)
初回では、日本語を勉強し始めたばかりの外国の方とお話する際のコミュニケーションツールとして「やさしい日本語」を学んだボランティアの方々ですが、第2回・第3回はいよいよ実践です。
地域との繋がりを求めている外国人の方をお迎えして、様々なテーマでお話をしました。
第2回は14か国20名、第3回では7か国13名と、日本に多く住む中国や韓国の方はもちろん、スペインやイタリアなどのヨーロッパの方まで、非常にグローバルな会となりました!
トークテーマは、国のお祭りや食べ物、日本で好きな場所を教えてもらったり、日本の駄菓子を紹介しながら試食したりと様々でした。
外国の方は日本語レベルに応じてグループ分けをしました。日本語上級者の班はほとんど会話に躓くこともなく、時間内でトークテーマを語り尽くしてテーマを脱線するほどでした。反対に、初級者班はやさしい日本語を使っても説明が伝わらないこともあり、かなり苦戦しているようでした。
それでも外国の方も日本人ボランティアの方も、とにかくその場を楽しまれている様子だったのが印象的でした。
実際に参加された方の声の一部をご紹介します。
〇日本人ボランティアの方々
・外国の方は違うところが多いと思っていたが、話してみると共通の話題がたくさんあったことがうれしい驚きだった。
・自分自身も海外で暮らして大変な思いをしたが、現地の人に助けてもらった。その時の経験を生かして、日本に住む外国の方の力になりたい。
〇外国人の参加者の方々
・このような機会はなかなかない。開催してくれて嬉しい。
・時間(1時間半)が短かった。もっと長くてもいい。
本記事執筆者自身も、長期での海外滞在経験が二度あります。その時、最初は言葉のみならず文化の違いが分からず、困惑したこともありました。しかしいつでも現地の方が誰かしら助けてくれて、本当にどうしようもなかったことは一度もありません。その経験から、私自身も困っている外国人の方がいたらできるだけ助けてあげたいと考えています。
もちろん、各々できることは異なりますし、どうしても外国の方へ話しかける勇気が出ない方もいると思います。その時は、自分が解決しようと考えるのではなく、解決できる人(外国語相談ができる窓口など)に繋ぐだけでも困っている人にとっては大きな助けとなります。
このようなボランティア講座を皮切りに、支援の輪が広がってくれることを願っています。
国内事業課 平山