【熊本地震】食事配達の支援を始めました!
緊急救援室の木村です。
本震と言われるM7.3の熊本地方での地震から今日で一ヶ月。現地はあいにくの雨模様で、少し肌寒い一日でした。こんな日は温かいものを食べると身も心もほっとしますよね。
【写真】石垣が崩れてしまった熊本城
避難所ではおにぎりやパンなどの食事が配られていますが、特に野菜などは不足しがちです。季節柄、食中毒の心配があり、冷蔵庫を個人的に避難所に持ち込むわけにもいきませんので、多くの避難者の方々から「野菜不足」「野菜が食べたい」との声を聞きました。
「食」はベーシック・ヒューマン・ニーズとして、生きるためには欠かせないものです。食生活が十分でないと免疫力が低下し、感染症のリスクも高まります。一ヶ月も避難所で生活を送っている人たちにとっては、体力的にもそうですが、精神的にも多くの負荷がかかっている状況ではないでしょうか。
【写真】食事をもって避難所を訪問
そのようななか、今日は熊本市東区の4つの避難所をお伺いし、野菜たっぷりのコンソメスープ(玉ねぎ、人参、小松菜、かぼちゃ、鶏肉)と無菌レタス、野菜ジュースをお持ちしました。
【写真】調理の様子。普段は東日本での移動図書館活動に使っている黄色いエプロンも、今回は大活躍
今回は準備段階から配送まで、お手伝いをしました。れんげ国際ボランティア会の職員の方に味付けを教えてもらいましたが、とてもやさしいお味でした。それが熊本の味なんですね。
避難されている方々もまだまだ不自由な生活が続くようですが、愛情とお野菜たっぷりのスープで、ほっとするひとときを過ごしていただければなあと思っています。
【写真】避難所の運営を担う熊本市職員の方へお渡し
5月13日の熊本県の発表によると、県内にはまだ10,843人の避難者の方たちが244ヶ所の避難所に身を寄せているとのこと。私たちが活動をしている熊本市東区では、1,305名の避難者の方々が34カ所の避難所(物資配布拠点を含む)で生活をされています。東区は熊本市の東部に位置し、五つの区(中央区・東区・西区・南区・北区)の中ではもっとも人口の多い地域です(2016年4月現在で739,991人)。また、大きな被害を受けていると報道されている益城町(ましきまち)と接しているということもあり、東区も同じく家屋被害を受けていて避難所から自宅に戻ることが難しいという方々もたくさんいます。
れんげ国際ボランティア会様とともに、しばらくは東区の避難所にいる方々への支援を継続します。
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本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 担当:緊急救援室 木村、竹内
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Tel: 03-6457-4586 FAX: 03-5360-1220 E-mail: eru@sva-old.skr.jp