広範囲にひろがる物語
サバイディー(こんにちは)!
ラオス事務所の山室です。
2015年度出版の絵本・紙芝居が完成しました。
絵本2タイトル、紙芝居2タイトルの計4タイトルです。そのうち3タイトルは事業地ヴィエンカム郡で収集したおはなしです。その中で、日本でも知られているおはなしがあります。
「おじすてやま」
日本では、「おばすてやま」の方が聞き慣れているかもしれませんね。
ストーリーは、年老いた父親を山に行って捨てようとするものの、あるきっかけがあって、最終的に改心して再び一緒に暮らす、というもの。調べてみると、古くから同様の物語がアジア、ヨーロッパ、アフリカなど広範囲にあるそうです。
ちなみに、以前、アフガニスタン事務所でも同様の物語を出版をしています。
なぜ捨てようとしたのか、どうやって捨てようとしたのか、何がきっかけで改心したのか・・・、このあたりが、地域によってずいぶん異なるようです。ヴィエンカム郡のモン族の村で聞き取ったバージョンは、ざっくりいうと以下になります。
年老いて盲目になり自分で自分のことが出来なくなった父親に対して、面倒をみていくのが難しいと嫁に相談。
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「山に捨ててしまうのはどう?」という嫁の提案に、考え浅く乗ってしまう。
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息子をお供に、父親をかごに入れて山へ行くが、道中、息子から「おじいさんを捨てるなら、お父さんが将来年老いた時に、僕も同じことをお父さんにするよ」と言われる。
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はっ!と改心して家に引き返す。
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嫁に責められるが、息子に言われた言葉を伝えると、嫁も愚かさと非道さに気づき、それからは互いを尊敬して再び仲良く暮らし始める。
ラオスではこの物語を知らない人もたくさんいましたが、世界中にある物語というだけあって、物語から受けるメッセージが強く且つ普遍的です。
人として尊敬しあうこと。家族を大事にすること。
(当たり前に大事なことですが、自分はちゃんとそれができているか?と胸に手を当ててみます。)
子どもたちがどのようにこの物語を受け止めるか、生の感想を早く聞いてみたいです。
ラオス事務所 山室仁子