2013.08.30
海外での活動

雨季のヴィエンカム郡

ラオス

サバイディー。ラオス事務所の加瀬貴です。

只今、プロジェクト実施地域の1つ、ルアンパバーン県、ヴィエンカム郡に出張中です。

ラオスでは、年にもよりますが、だいたい5月下旬から10月下旬ころまでが雨季です。SVAラオス事務所がある、ヴィエンチャン首都でも、毎日のように雨が降ります。体にまとわりつくような湿気、空を覆う真っ黒な雲、これらが雨が降り出す合図です。雨は、1日中降り続く時もありますが、ほとんどは1時間ほどで止むスコールです。

ヴィエンカム郡でも同様で、プロジェクト実施地域に向う時、村人との話し合い中、急にザァーと雨が降ります。

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雨あがりは、空気も澄んで、気温も下がるので、過ごしやすくなります。木々の緑も一層映え、美しい山並みを見せてくれます。

灌漑設備のない同地域では、人々にとって、雨は農作物の育成などで、とても大切な自然の恵みです。

一方、雨は人々の生活に大きな影響を与えることもあります。

ヴィエンカム郡では、山の尾根に沿った道路で村々が繋がっています。幹線道路は、コンクリート舗装されているのですが、村の多くは、幹線道路から離れた山林の中にあるため、幹線道路から網のように伸びる、あぜ道を通る必要があります。

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山の斜面に沿って、道が開かれているため、雨季になると、小規模ががけ崩れが起きることもしばしば。

そう、恵みの雨は同時に、人々の行き来に影響を与えてしまうこともあるのです。

がけ崩れの影響で、学校建設地域の一つは、途中まで車、その後2キロほど歩いて学校に到着しました。

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最初は、2キロというと大した距離ではないと思いましたが、昼下がりの太陽が照りつける中、山道を登ったり、下ったり、途中にある小さな沢を越えたり、予想以上に体力が奪われてしまいました。

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そこにニーズがある限り、私たちは、そのような地域に住む人々とも手をとりあっていきたい。

今日も、道なき道を進む、ラオス事務所です。

加瀬貴