移動図書館活動の運営ワークショップ
サバイディー(こんにちは)!
ラオス事務所の山室です。
先日、事業対象地のヴィエンカム郡にて第1回目の移動図書館活動の運営ワークショップを行いました。シャンティの職員、県教育局の職員のほか、友好関係にあるルアンパバーン公共図書館の経験豊かな職員にも手伝って頂き、移動図書館活動のやり方、本の管理方法、国の教育政策と読書推進の関わりなどを、講義と実践で学びました。
まず、ヴィエンカム郡の小学校にはなかなか本・絵本がありません。また過去に他団体によって本が配布されたことがあったともいいますが、単に配布されただけで、どのように扱っていいのか正直わからなかったという教員もチラホラ。それでは意味がありません。
ワークショップでは、本の扱いに慣れていない教員たちにもわかりやすいように、例えば本の管理方法をより簡単な方法で教え、普段忙しい教員の負担にならないような管理表作りに工夫したり、本の登録練習のグループワーク時間を多めにとって、より多くの質問を講師に気軽に直接できるようにしたりしました。
実際に練習してみると意外なところでつまづいたりして、質問が絶えません。
最終日には、5グループに分かれて、子どもたちの前で移動図書館活動の実践をしました。絵本を使った読み聞かせ、素話、クイズ、手遊びゲーム、歌など、盛りだくさんの内容で子どもたちも大喜びでした。
ワークショップ終了後の感想では、わかりやすかった、関心が深まった、さっそく自分の学校で実践したい、という声を多く頂きました。もちろんこのワークショップだけで教員が図書館活動をできるようになるわけではありません。フォローアップのための移動図書館活動を、シャンティの職員が1学校につき2週間に1回のペースで巡回して行っていきます。本を教員が使いこなせるようになって、子どもたちの読書推進が向上することが期待されます。
ラオス事務所 山室仁子