2016.04.09
海外での活動

絵本の指導でやる気UP

ラオス

サバイディー(こんにちは)!
ラオス事務所の山室です。

先日、専門家・安井清子さんを事業地ヴィエンカム郡にお招きして絵本や紙芝居といった読書教材の使用についてご指導頂きました。

安井さんはシャンティ・ラオス事務所設立直後の元職員!素敵な大先輩です。
長年ラオスと絵本に携わり、現在は図書館活動家としてラオスの子どもたちにおはなしを通した活動をしていらっしゃる一方、モン族の専門家としてモン族の民話・口頭伝承・生活文化の記録に携わっていらっしゃいます。

ルアンパバーンの街から事業地ヴィエンカム郡の中心部まで車で約4時間、そこから学校までは、遠いところでさらに2時間ほどかかります。学校に到着するまで、ひたすら山道を進みます。雨季になったら走行できない土のでこぼこ山道です。乾季の今は土ぼこりが巻き上がります。

狭い道をふさいでいた牛たちにどいてもらって、またひたすら山の中を進みます。

「こんなに険しい道で行く山の中に、シャンティは活動しているのね。いやー、すごい地域!ここで毎日スタッフが移動図書館活動を運行するって大変なことよ。」

35年近くもラオスに携わっている方までもがすごい地域と仰るとは。。。
ヴィエンカム郡での活動、ますます頑張らねば!そして気持ちを込めて図書館活動を一緒にしてくれる職員たちを労わらねば! 日頃から職員に感謝を伝え、誉めて伸ばす大切さに気づかせて頂きました。

さて、学校に到着しました。
自由読書の時間が終わったら、いよいよ読み聞かせの時間です。

教員による読み聞かせ、シャンティ職員による読み聞かせ、専門家・安井さんによる読み聞かせの3本立てです。

緊張してうまく話せない人や、大きな声でどんどん読み進める人、子どもたちを巻き込んで楽しそうだけれども読み進め方が少しくどくて長引いてしまう人、などなど、それぞれの癖や課題が見えてきました。

安井さんの読み聞かせの番。最初のひと言目から子どもたちの食いつきが違います。

読み方、話し方、子どもが反応した時の受け答え方、演者としての所作・・・、さすがにベテランは違います。子どもたちの体が前のめりになって、おはなしに夢中になるのが見て取れました。シャンティ職員も「こんなに自分と違うんだ」と目を丸くして、メモを取っていました。

触発されたのか、同行していた教育行政官までも読み聞かせに挑戦しはじめました。一緒に活動する仲間として、嬉しい瞬間です。

学校からシャンティの事務所に戻ってからも、引き続き職員向けに指導をしていただきました。具体的なポイント、読み聞かせのコツ、絵本の選び方、管理のアドバイスを頂き、職員は再びたくさんのメモを取っていました。

ある職員は「もっと早く安井さんに出会って指導を受けたかったよ」と一言。
自分は上手くなってきていると自信を持ち始めている中で、とても良い刺激になったようです。

教員も、シャンティ職員も、やる気がまたさらにあがり、みんな頑張ってます。
この彼らの頑張りを、引き続き応援してください!

※この専門家による指導は「JICA草の根技術協力事業」の一環として行っています。

ラオス事務所 山室仁子

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「まだ本を知らないアジアの子どもたちへ10万冊の絵本を届けたい!」
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