2016.06.25
海外での活動

初めてのミャンマー

ミャンマー

ミンガラーバー!
海外事業課の伊藤です。

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私事ですが新たにミャンマーの事業にも関わるようになり、今回初めてのミャンマー入りをしております。実は私自身、これまで途上国での滞在経験があまり多くなく(中国での滞在経験はありますが)、今回のミャンマー滞在は私にとっては新鮮な体験です。そこで今回は、主に生活の様子を中心にミャンマーのピー県を舞台に生活し働くということを、勝手にランキング形式で思うがままに書かせて頂きます。

まずは、こちらの生活で苦労する点、上位3位の発表です。

第3位 「虫やその他生物が多い」

毎日蚊に刺されます。毎日ハエさんたちと一緒に食事をします。毎日ヤモリにご挨拶をします。しかもミャンマーでは仏教の教えに習い、蚊や虫を殺すことを良しとしません。そのため、蚊を叩いたり、殺虫剤をやたらと使うとひんしゅくを買います。あらゆる生き物と共存していくのみです。虫も鳥も人間もみんな同じ生き物である、という生命について考えさせられる良い機会となっています。

第2位 「天候の厳しさ、土ぼこりの多さ」

暑い、とにかく暑い!今もこうしてブログを書いている間も汗がしたたります。(クーラーは一応着けているようですが、効いていない)今は雨季と聞き、ずぶ濡れ覚悟で来たのですが、こちらに来てからの2週間弱、ほぼ雨は降っておらず晴天が続いています。そのため、暑さも収まらず、虫も大量発生中です。そして交通ルールを一切無視した運転(そもそもルールがない?)で、舗装されていないボコボコの道路を走る車やバイクにより舞い上がる土ぼこり。その中を自転車で走っていますが、中々タフなエクササイズです。

第1位「インフラ環境の悪さ」

発展途上なので当然といったら当然ですが、インフラ環境の悪さはミャンマーも負けておりません。電力が十分に供給されていない中で起こる計画停電や、天候が悪くなると電気の供給がストップします。こちらの人たちはもう慣れっこでちっともその状況に怒ることはありませんが。シャワーは基本は水です。お湯も沸かせますが都度沸かしています。油断するととんでもない熱湯になってしまったりと調節が効きません。また何よりも、ネットワーク環境がものすごく悪いです。事務所でも無線LANで飛ばしていますが、頻繁に切れます。。こういった環境の中で、生活から仕事まで思うようにいかず精神的にも良くない状態に陥いることもしばしありますが、工夫出来るところはして、変えられないものは変えられない!と割り切る精神が大事だなと感じます。

続いて、こちらの生活で幸せ!と思うこと、上位3位の発表です。

第3位 「満員電車通勤をしなくて良い。」

これはやはり時間的にも体力的にもものすごく楽です。日本のサラリーマンの皆様、本当にお疲れ様です!(といっても、私もすぐにその生活に戻りますが、、)また通勤時間の短縮からも関連しているかと思いますが、仕事以外の時間にも余裕をもてワークライフバランスが取りやすい気がします。娯楽ややることが少ないのも理由になるかもしれませんが、こちらのゆったりとした時間に癒されながら、その分、仕事へのエネルギーチャージも可能です。

第2位 「人々の暖かさ」

ミャンマー(特に当会事務所があるピー県)の人々の優しさはピカイチです。他の東南アジアの国と比べても、更に優しくて他人思いなところが伺えます。そして人懐っこくもあり、ミャンマー語が出来ない私にもみんな近寄ってきてくれます。他人を騙したり貶めようという考えは彼らにはまだ無く、常に人々の暖かさに触れながら生活することが出来ます。そんなミャンマー人スタッフが集まった当会事務所も和気藹々とした雰囲気です。そして何より、子供、大人たちもみんな素敵な笑顔の持ち主です!やはり笑顔は人を幸せにする世界共通の武器ですね。

第1位 「活動の意義を感じられる。」

ここに来て仕事の話が突然入ってきましたが、やはり私が今ここにいる理由は、教育環境が十分に整っていない子どもたちの環境を良くすることであって、その目的に向かって事業実施を行う現場に入ったとき、子どもたちが嬉しそうに絵本に触れたりアクティビティーに参加している姿を見ると、ここに来た意義を強く感じます。

【先日行った移動図書館の活動風景】

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当会スタッフが演じる紙芝居上映に食いつく子どもたち。この日は200人以上の児童が活動に参加してくれました。

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読書時間フリータイムが始まり、一斉に好きな絵本を取りに行く様子。

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絵本を選んだ後に、それぞれ読書に夢中になっています。

と、長々と書きましたが、国が違えば生活様式、文化全て違うのは当たり前。特に発展途上の国であれば、不便と感じる部分も多くなります。しかし、その不便さを上回るくらいの魅力がこの国にはあります。

まだまだ国として改善していかなければならない課題があることも確かです。その課題を少しでも改善していけるよう、当会の活動を通して貢献出来ればと思います。また、途上国と呼ばれる厳しい環境の中で働く日本人スタッフの苦労も今回感じることが出来ました。その苦労を超える遣り甲斐があることも確かですが、日々の努力なしでは使命は果たせないということも改めて強く感じました。

以上、個人的なミャンマーレポート感が強くなりましたが、少しでも途上国での生活や、ミャンマーという国を想像する際の参考になればと思います。

ミャンマー・アフガニスタン事業担当
伊藤杏子