2015.10.29
海外での活動

寺院学校建設が始まりました!

ミャンマー

ミンガラーバー!ミャンマー事務所の長沢です。

昨日はダディンジュという雨安居明けの満月の日で、ミャンマーでは大きな祝日の一つ。お釈迦様が天から降りてくる日ともされ、夜はパゴダや家の門の前にローソクを灯してお釈迦様が通る道を作ります。とても幻想的です(写真がなくてごめんなさい)。またお祭りムードからか、爆竹やら手持ちの打ち上げ花火をする人が1ヵ月ほど前から続出し、昨晩はパンパンパンパン(途中ドッカーン)と外が騒がしくてなかなか眠れませんでした。

さて、ミャンマー事務所では学校建設が8月から始まりました。今年の建設は3つの寺院学校。どの学校も僧侶の方が運営されていて、地域の貧しい子どもたちの教育の場として重要な役割を担っています。

こちらはミャレイヨン寺院学校の様子。
P9020049
中央が校長。雨の日も風の日もモニタリングはかかしません。

SAM_0165
遠くに小さく校長が写っています。屋根部分まで登ってモニタリングします。

校長はこの建設が待ち遠しくて待ち遠しくて仕方がなかったのか、建設開始から数日後にデジカメを購入。直後に学校へ行った時に「建設のためにカメラを買ったんです。毎日建設をチェックしています」ととっても嬉しそうに話して下さいました。肩からぶらさげたカメラと先生の満面の笑みが、まるで遠足の日のウキウキした子どものようで忘れられません。

こちらはサンダーヨン寺院小学校の様子。

DSCN0101
建設委員会メンバーと副校長(中央)。副校長は28歳です。

P9040012
建設現場の様子。常に20~30名の作業員が配置されて丁寧に作業が進められていきます。

建設委員会のメンバーの方々、メンバーでかつ建設会社を経営するエンジニアの方、そして学校運営を任されている副校長。みなさん、いつ訪問してもやる気がみなぎっていて、そして毎日丁寧にモニタリングしている様子が伺えます。建設委員会のメンバーでもある学校運営委員会が中心となって地域から寄付を募り学校運営にかかる費用を集めています。校長や寺院に属する僧侶の方々も日々のモニタリングをして下さっています。

こちらはスッカヤー寺院学校の様子。

DSC00366
建設会社からの寄付で作られた国旗を掲げるための土台。とても嬉しそう。

DSCN0104
完成に近づいてきた校舎を入念にチェックする校長。

初めてお会いした時からインパクトの強いこの校長。私たちが訪問するとシャンティの支援についてや学校の状況について熱く語ってくださいます。建設現場にも毎日足を運び、進捗を確認しては私たちに報告をして下さいました。教員の方々も生徒たちも頻繁に建設現場を訪れて、「だんだんと形になってきた」と嬉しそうに建設中の建物を見ています。

スッカヤーの校長は「古い校舎で勉強する子どもたちを見て、本当に胸が痛みました。少しずつ集まった資金で校舎の修繕を行ってきましたが、全ての建物を修繕することができず、劣悪な環境で勉強している子どもたちに本当に申し訳ない思いでいっぱいでした。今目の前で建設が進み、今の生徒たちに良い学習環境が提供できること、そして来年からはより多くの生徒たちを受け入れることも可能になることを思うと、嬉しくてたまりません。」とお話し下さいました。

公立の学校に通えない子どもたちが通う寺院学校。どの学校もとにかく教育の場を提供したいという僧侶の強い思いから始まり、地域に根差す学校となりました。昨年の支援校の一つザヤトゥカの校長は「子どもたちが活き活きとして学校に通うようになった。欠席する子もほとんどいない。」とお話されてました。子どもたちが安心して快適に授業を受けられる環境があと少しで完成です。

ミャンマー事務所 長沢有華