ミャンマーの図書館の一年。そしてこれから。
ミンガラーバー。
先月ピー県とタヤワディ県において
公立図書館の児童サービスと移動図書館活動の一年間の振り返りと今後の計画について考える四半期会議がありました。
ピー県6館、タヤワディ県8館の図書館の情報局職員と図書館員を対象に行われました。
一年間の振り返りということで、図書館員が一年間の各図書館の成果と課題を挙げ、
向こう一年間の改善計画についても考え、皆の前で発表しました。
より多く挙がった声としては、徐々にではあるが、図書館利用者数は増加しており、
図書館と児童スペースの認知度が高まっているということでした。
特に移動図書館活動で読み聞かせや紙芝居の読み聞かせをすることによって図書館・児童スペース・絵本への認知度が高まっていることが分かりました。
(公立学校での移動図書館活動の様子。初めて見る紙芝居に子どもたちは釘付け。)
特に学校からの読み聞かせ・絵本・紙芝居への需要は多く、
増え続ける学校側への需要に対して、
今年からは図書館が移動図書館活動を行っている学校への本の貸し出しも開始します。
課題として挙げられたのは、
上記の増え続ける需要に対して図書館側の時間とヒトが限られている点です。
通常の業務に加えて新たに多くのことに対応していくことは簡単なことではありません。
また雨季の移動に関しても課題が挙げられました。
移動図書館活動をやるにしても、冠水していて学校まで到着できない。
子どもだけで図書館に来るの難しいといった声が挙がりました。
そんな中でもいくつかの図書館では、
自主的に計画以上の回数の移動図書館活動を行ったり、
やる気のある図書館が読書や読み聞かせの種を撒いてくれているのも事実です。
今後ピー県・タヤワディ県の図書館活動が改善するように
ミャンマー事務所として努力を続けていきたいと強く思いました。
ピー県の会議の最後にはパダウン郡の情報局職員・テインさんの退官パーティーがありました。
1992年より勤め上げられた功労者です。
以前のブログでは、シャンティの活動に理解を示してくださっているテインさんの様子が紹介されています。
そんな彼が退官されるのはシャンティにとっても残念なことなのですが、
今後もボランティアとしてパダウン郡の図書館に関わってくださるそうです。
(ミャンマー事務所音楽隊も出陣して生演奏、このあとテインさんが感極まって涙を流されました!)
最後には皆で記念撮影!
またミャンマーの仏教文化を訪ねるツアー2016の参加者も募集しています。
ミャンマー事務所
山田