【祝】初めての子ども文学フェスティバル
ミンガラバー(こんにちは)、ミャンマー事務所より伊藤です。
前回のブログで紹介させて頂いた賑やかなお祭りが終わったのも束の間、先週末の満月の日に合わせてまた新たな仏教のお祭り行事があり、引き続き賑やかなミャンマーです。
そんな中、つい先月末(10月29日)、私たちの事業地であるピー市で記念すべき、
【初】子ども文学フェスティバルが開催されました!
上手な日本語訳が見つからないのですが、英語ではChildren Literature Festivalと訳され、子ども向けに児童文学や文化的なアクティビティを推進するイベントです。当イベントは、ミャンマーの情報省と教育省が共催で、他民間のスポンサー支援により、開催されました。同様のイベントが、本年からネピドーやマンダレーを含む他5地域で行われましたが、当会の事業地であるピーでは初めてです。
当会は、ミャンマーで2014年より情報省の管轄である公共図書館において、絵本の配架や移動図書館等の活動を含む児童サービスを支援してきましたが(詳細はこちら)、本活動は情報省より高く評価頂いており、今回のイベントもこれまでの活動成果と関連性が高いことからも、ミャンマー事務所スタッフに取っても感慨深いものとなりました。
その一部の様子を今回はレポートさせて頂きます!
イベント会場入り口の様子。会場は、ピー市内で最も規模の大きい学校内で行われました。
イベント敷地内には、児童図書や文房具等を販売するブースも出ていましたが、どこを覗いてもやはり良質な絵本はありませんでした。
こちらは、当会が支援する公立図書館内の児童サービスのコーナーです。皆さまにご支援頂いている日本からの絵本が並べられ、子ども達が自由に読書できるスペースに加えて、図書館員からは絵本、紙芝居、パネルシアター等が演じられました。
情報省の上層部の方々も見学しに来て絵本に関心を示されました。(一見普通のおじさまに見えますが、お偉い方々です。)
ブースは賑わいを見せ、途中当会のスタッフからも、絵本の読み聞かせを演じました!またテレビ局の取材も入りました。
皆、思い思いに絵本を手に取り、我が子への読み聞かせや、
兄弟姉妹への読み聞かせなど、絵本を通じたコミュニケーションが自然と生じていたのが印象的でした。
またこの日は中高生も多く、小学生だけでなく中高生も絵本に興味関心を示し、手に取ってよく読んでいました。
他のブースでは、読み聞かせコンテストや、スピーチコンテスト、お絵かきコンテスト等が行われていました。
こちらは、パズル?のブース。
情報省が作成した本バナーには、「一つの学校に一つ図書館を、一家庭に一つの本棚を」といったスローガンで、読書推進を行っています!
ミャンマー全国放送のテレビ局から、私たちもちゃっかりと取材を受けました。
個人的に面白かったのはこちらのゲームブース。バケツの様なものを使い二人一組となり競争します。
参加者には、お決まりのご褒美が配られ、子どもたちも嬉しそうです。
一見、日本ではよくありそうなイベントですが、ミャンマーではこの様に子どもたちが自由に楽しむことを目的としたイベントはここ最近のことです。しかし、児童文学と言っても実際には良質な児童文学書や絵本があるわけではなく、また教育熱心でもあるミャンマーでは、上記写真にある様なコンテスト形式のものが多く、子どもたちは一生懸命スピーチやお話を覚えてきて、それを披露し、良く覚えてきた子が表彰されるといったスタイルが主です。
子どもたちが純粋に楽しみ、創造的になる環境はまだ十分とは言えません。
しかしその中でも、今回のイベントは私たちの事業を実施するに当たっても、とても前向きなイベントであり、今後、良質な絵本を通じて子どもたちが豊かに育つ環境作りに、大きな追い風が吹いている様に感じました。
いつも当会のブログを読んで頂き、有難うございます。